天上の葦
「天上の葦」読了。太田愛著。太田さん作品、初めて読みました。もともとは、脚本家の方なんですね、ウルトラマンシリーズや相棒シリーズが好きな方はご存じなのかも。私は、そちらのほうに疎くて、書評とラジオ番組で太田さんが出ていらっしゃっていて、読んでみた次第。いやあ、ノンストップクライムミステリー。もう読み始めたら止まりません。白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!(出版社惹句より。今回もネタバレ色強いのであらすじ等詳細割愛)上下巻たっぷりの物語性、強固なプロット、多くの伏線、多重的な登場人物描写、どれをとっても見事すぎる。あとは、読者要注意。読み始めたら止まらなくなります。できれば夏休みなどにのんびりどうぞ。応援ポチッとお願いします!にほんブログ村