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カテゴリ:病
今日は3ヶ月に一度の、持病であるバセドウ病の定期健診
普段は自分が病人であるという自覚は殆どなく、病院に向かうときに“自分は病人だった”と思い出される そんなんでいいのか?って思うんだけど、自分が病人だからといって甘えられるわけではないし、そうしてほしいとも思わないので、押し寄せてくるような日常を過ごしていくうちに、病人であることを忘れてしまっているのかも… 通勤ラッシュの電車に揉まれて、表参道にある病院へ 9時前に着いたが、自分の診察番号はすでに140番目だった 相変わらずの混みようである 受付を済ませ、採血を終えると、検査結果を受けての診察となるので、血液検査の検査結果が出るまでの1時間はフリータイム 1時間経ったらすぐに診察できるわけでなく、診察状況によってはさらに待たされる 通院している病院は甲状腺の専門なので、患者数も多く、院内はいつ来ても混んでいて、この待ち時間が結構な苦痛で、待っているだけで疲れてしまう 表に出て散歩することも考えたが、外はあいにくの空模様 診察までの時間は、バッグに忍ばせておいた小説を読む為に、待合室で過ごすことに こんな時でもないと、なかなか読書する時間を持てないので、結構貴重な時間である 採血をしてから1時間半後、ようやく自分の診察の番が来た 今日は担当の医師の方は違うようである 同じ医師の方に診ていただく為に、その方がいらっしゃる月曜を狙ってきているのだが、今日からまた新しい医師の方(これで5人目!)が担当されるようで、ちょっとした緊張が走った 何回か診ていただいている医師の方ならば、顔をあわせるだけで自分のことをなんとなく掴み取ってくれるのだが、初めての医師の方だと、カルテに書かれている数値を頼られる 案の定、ベテランの風格を漂わせるその医師の方は、カルテと睨めっこ 診断というより、『いつ手術されました?』『薬は何錠飲んでいるんですね』といった、面接にも似た質疑応答が繰り返された その中で、『手術は平成14年に受けているんですね』と言われた 今まで一度も入院生活などしたことがなかったので、それは今でも覚えている 時は、2002年の6月 折しも日韓共催のワールドカップが行われていて、病室からは、場所が表参道なだけに、夜遅い時間にサポーター達の歓喜の声を聞いたものである もうあれから5年ちかくが経とうとしていた 今でも喉仏の下にある、左右の鎖骨を結ぶようにして弧を描いている手術痕は色濃く残っている それからの病状の結果は決して平坦なものではなく、術後の成果が見られず、アイソトープ(放射性ヨードのカプセルを内服)と呼ばれる放射線治療を経験 しかし、この治療法は効果が出るまでに数ヶ月かかり、いまいち成果は出ていないようで、今でもホルモンの分泌を調整するために、毎日朝食後に2錠の薬を服用している 今回の血液検査の結果は、数値は安定しているとのことだった それを聞いて、ホッとする反面、薬の服用を続けているのに好転は見られないのか?という若干の思いも背中合わせしていた ここ暫くはとにかくハードで、先月にいたってはほぼ休みなしで労働時間は400時間! バセドウ病の天敵でもある、疲労・ストレスもてんこ盛り こんな環境に身を置いていたら、病気なんて治るわけがない! と思いつつ、それだけのハードな生活をしていたにも関わらず、異常なし!って、どんな身体してんねんッ! なんだか弱いんだか強いんだか、自分で自分の身体がいまいち解らない バセドウ病は、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健全な人と全く変わらない生活が送れる 決して不治の病ではない しかしながら、自分の場合は病気の発見が遅れて、かなり病状が進んでいた為、その道のりはかなり険しい “病気=闘病”と考えがちだが、自分はバセドウ病とは闘っていない 病気から逃げているわけではなく、諦めているわけでもない 闘っているのではなく、上手に付き合っていくことを考えているのだ とは言っても、具体的に何かしているわけではなく、長~い目で見ているだけ この病気は、すぐに治るものではないからである そんないつ完治するかわからない状態で病と闘っていては、先が見えてこないだけに、いつか挫折してしまうかもしれない (当初の自分がそうで、なかなか進展が見られない病状にイライラしていることが多かった) 病気と一緒に生きていこう! そんな風に気楽に考えている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月26日 10時08分31秒
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