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カテゴリ:景
車を走らせていると、花畑が見えてきた
道沿いに、色とりどりの百日草(ジニア)の花が広大な敷地一面に咲き乱れ、まるで花の絨毯のように見えた そこは、山中湖から程ちかくにある、富士山を望む高原のお花畑として知られている花の都公園 30万平方メートルの園内には、花畑や温室、水辺の空間を演出した清流の里など、自然に溢れた場所である 花の都公園の駐車場に車を停めると、しばし、道沿いの花畑を散策する 春から初夏にかけては、チューリップ・菜の花・ポピー、夏は向日葵と、その季節ごとによって花を楽しむことができる花畑 向日葵はすでに見頃を終え、今の時期は百日草が鮮やかな花を咲かせていた 百日草は、すでに先月中頃から見頃を迎えていたということもあってか、近くによってみると、だいぶ痛んでいるものが多かったが、広大な敷地に一斉に咲いているその風景は圧巻である 花畑の隅の方では、コスモスが咲いていた 見頃を迎えているものもあったが、大半はまだ蕾の状態で、葉の青々しさだけが目につく 秋は、ピンクや紅色のコスモスの花が、この花畑を埋め尽くすように咲くことだろう 晴れた日であれば、すぐそばに富士山を望むことができるそうなのだが、今日はあいにくの空模様のため、その姿を拝むことはできない 季節折々の花が咲く花畑を前にして、後方に望み見る富士山 それはそれは、さぞかし絶景なんだろうなぁ… その景色を見ることができず、重ね重ね残念である 花畑は無料で楽しめるのだが、入園料の500円を払って、花の都公園の有料施設内へと入る 敷地内には、マリーゴールドやニューギニアインパチェンスなど色とりどりの花々が、構図を考えてか整然に植えられ、温室内では、胡蝶蘭やバンダといった蘭類をはじめ、ハイビスカス、極楽鳥花、プルメリアといった熱帯の植物やハーブが楽しめる また、花だけでなく、“水辺の空間を楽しむ”をコンセプトにしている清流の里があり、親子で楽しめる水遊具広場や、ちょっとしたアスレチック広場があり、子供たちが大いにはしゃいでいた 清流の里の最大の目玉は、落差10m、幅80mの“明神の滝”で、通常は雄大に流れ落ちる滝も、ある一定の時間が来ると水を湛えて、迫力ある名瀑となる ちょうど自分が足を運んだときは、その時間と重なったので、迫力ある滝に歩み寄って、自然のマイナスイオンをたくさん浴びた 公園内を一通り見て回って感じたのは、外の花畑が雄大で心を打つだけに、有料施設内はちょっと物足りなさを感じてしまったこと それだけ、花畑が圧巻の公園であった 富士山を囲うようにして走っている国道139号線を走る 精進湖、本栖湖と、富士五湖を横目に、山梨県から静岡県・朝霧高原へ 向かったのは、花と鳥の別天地・富士国際花園 富士国際花園では年間を通して、フクシアやベゴニアの花を楽しむことができるという また、花だけではなく、園内には約40種120羽の世界のフクロウ・ミミズクを見学することができる 富岳風穴を訪れた際、富士国際花園のチラシを見つけて、花が咲いている園内の様子があまりにも見事だったのと、フクロウにも興味を抱き、ぜひ行ってみたい!と思い、足を伸ばしたわけ 名前だけ聞くと西洋の建物をイメージしていたのだが、見えてきたのは、おおよそイメージとはかけ離れた、長い塀と立派な門、そして武家屋敷を思わせる和風の建物 入場料の1050円を払うと、入口のすぐ脇に、フクロウを発見した 何の囲いも無く、ただ切株の上に佇んでいた 剥製ではなく、勿論生きているフクロウ えっ!?放し飼い? 大丈夫、ちゃんと足元は縛られていました フクロウ自体、この目で見るのが初めてなのに、こんな間近で見られるとは! かなり得した気分 フクロウはギリシャの女神アテネの使いとして崇められ、“知恵の神様”“学芸の神様”“農業の神様”“福を呼ぶ神様”などとされてきた (富士国際花園チラシより) こうしてフクロウをマジマジと見ていると、なんとなく賢そうに見えるので、色々な神として称されるのも頷ける気がする フクロウは一日のうち5%程度の時間しか活動しないため、動いている姿を見ることはあまりないそう 確かに、自分の中でもフクロウというと、木の枝におとなしくしている姿しかイメージが無いのだが、今目の前にしているフクロウは、啼くし、顔を左右動かすし、時には大きく羽を広げてバタついてみたりしている こんなチャンスは滅多にないので、カメラに収めようと、シャッターを向ける キョロキョロ… 撮られるのが嫌なのか、辺りを警戒しているのか、フクロウはなかなかレンズの方に向いてくれない それどころか、急に啼いてみたりする !!!!! 威嚇しているのか? 向こうは何も危害を加えないのだろうが、フクロウに手が届くほど近づいているだけに、かなりビビッてしまった ハイ、小心者の自分です あとで知ったのだが、切株の上に乗っているフクロウたちは、調教されているそう それで、わりと活発なんだね 現に、園内には様々なフクロウやミミズクがいるのだが、どれもジッとしたまま動かない そうそう!自分が思い描くフクロウは、この姿!なんて、ビクとも動かない小さくて可愛らしいものから、全身が白いフクロウまで、様々な珍しいフクロウを見て回った なんともいえないマッタリ感が漂っているが、この独特の空間、結構好きである さてさて、フクロウを堪能したあとは、いよい温室へ !!!!! 扉が開いた瞬間、その光景に目が奪われてしまった そこは、見渡す限り、極彩色の花に囲まれた百花繚乱の世界 ここは桃源郷か?と見紛うほど なんなんでしょう、この美しさは! 美しさのあまり、男ひとりが不気味にニヤけております えぇ笑みが止りません おかしくなってしまいました それほど、魅惑な空間です あぁ!自分のボキャブラリーでは、この世界、うまく表現できません とにかく凄い!の一言です 赤・ピンク・黄色・オレンジ・白といった、鮮やかなベゴニアが周囲だけではなく、天井からもハンギングで吊るされている なんだか浮世離れした光景に、夢見心地に酔いしれた気分で園内を散策する それにしても、ここのベゴニアは一輪の花がとても大きい (自分の掌ほどの大きさって判りづらいか…) こちら富士国際花園で交配、実生、選抜を繰り返し、極大輪のベゴニアに仕立てたそう その花々も、バラに似た咲き方のものから、カーネーションに咲き方に似たものまで、実に様々 また園内には、球根ベゴニア、根茎ベゴニア、木立ベゴニア、レックスベゴニア等、色々な品種のベゴニアが華を競い合っていた ホクシアも実に色々な種類のものが花を咲かせていたが、ベゴニアのインパクトが強すぎるせいか、こちらのスペースはちょっと淋しかった 華と鳥の別天地ということで、鳥はフクロウ以外にも、手や肩に寄ってくるというインコやエミュー、カルガモなど、どれも身近に間近で楽しめることができる インコは、100円で販売しているエサ(リンゴの角切り)を手にすれば、寄ってくるということだった ちょっと惹かれるものがあったのだが、先に実践していた親子をオリの外から見ていると、たしかにエサ目当てにインコは寄ってくるのだが、頭や肩を掴まれて「イタイ、イタイ」と、笑い叫んでいたので、痛い思いはしたくないと断念した えぇ…自分、小心者ですから また、エミューもエサやり(50円)を体験できるとの事だったが、いくらおとなしいとはいえ、間近で見るとその大きさの迫力に圧倒されて、こちらも断念した えぇ…自分、正真正銘の小心者ですから 十分園内を堪能したあと、お土産コーナーへ “フクロウ=不苦労=福を招く”としてフクロウのグッズを集めている人は多いらしく、ガラスや陶器でできた置物やぬいぐるみ、キーホルダー、ストラップ、箸にハンカチなど、実に様々なフクロウのグッズが取り揃えられている そんな数あるお土産のなかで、目にとまったのが、ベゴニア羊羹! 羊羹にはベゴニアの花が入っていて、ベゴニアの酸味がきいた羊羹になっているんだとか ベゴニアって、酸味が効いた花なんだね 食べたことないから初めて知った ん!?ちょっと待てよ? 羊羹といえば、以前に変わりダネ羊羹として、横浜土産の焼き肉羊羹、ラーメン羊羹という嫌な思い出があるのでは? と思ったが、なんだかとっても気になって購入してしまった 羊羹は、シンプルな普通の羊羹が一番美味しいのにね ほんと懲りないんだから まぁベゴニアを見ての記念ということで… 花と鳥という、なんだかまとまりがないような組み合わせかと思いきや、意外や意外、見所が沢山あって、気づけば随分長い間楽しませてもらった 富士国際花園、個人的にはかなりツボにハマッたスポットである お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月04日 22時50分11秒
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