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あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

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2008年03月07日
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市場で花を仕入れていた
同じ花ひとつをとっても、仲卸の店によって微妙に価格が違う
なので、勇み足を踏んですぐ購入してしまうと、別の店を見て「こっちの方が安かった…」なんて悔しい思いをするので、一通り見て廻ってみて、その中で一番安いところから仕入れるようにしている
この感覚は、主婦の方が買い出しに行くのと殆ど変わらない
えぇ、自分は財布の紐硬いんです

一通り仲卸を見てまわると、一軒の店の前で足を止めた
それは今日の仕入れで一番のお目当てのもので、値段も他所のところに比べると一番安い
見る限りではモノも悪くなさそう
店先に並んでいるもの全て買おうと、厳密ではないが頭数を数える
「24束か…」
そのまま箱を抱えて店の中へ入ると、店員さんが箱から出しながら手際よく数え始めた
「22束ですね」

「エッ!?あ、ハイ……」
不意に言われて、自分は生返事をしてしまったが、数の勘定間違えているんじゃないかなぁ?
自分が数えたときは24束だったんだけれど
そうは言うものの、自分は箱から出してきちんと数えたわけでなく、頭数で勘定したので、たしかに24束だったかと言われると、自身が持てない
会計を待つお客さんが並んでいるところに、「もう一度数えた方が…」なんて水を差すようなことは、気が引けて言えなかったので、そのまま黙っていた
しかしながら、自分のなかでは葛藤に似たモヤモヤとした感情が渦巻いていた
“実際より少ない数で計算されているんだから儲けモンじゃないか”
という悪の心と、
“間違っているのに、そのまま黙って見過ごすの?”
という善の心とに挟まれて、待っている間なんとも居心地が悪かった

「間違っていると思いますよ」
たったその一言がなぜ言えなかったのだろうか?
よく買い付けにいくところであれば、気さくに声を掛けることはできるのだろうが、今日のところは殆どといっていいほど利用しないところ
自分が間違いを指摘したところで、その店員さんの仕事振りを否定することになりはしないだろうか?
ひょっとしたら気ィ悪くするかもしれない
それに、自分が数え間違えている場合もあるし…
と、色々なことを考えすぎてしまうところが自分にはあるので、あれこれ考えているうちにタイミングを逃してしまい、それなら黙っていたほうが無難だろうと思ってしまうのである
結局、その選択肢を選んだところでも、自分の胸の内ではモヤモヤとしたものが残るわけだから、それが最善の選択だとは決して思っていないのだが…

店員さんは手早く、5束ずつ新聞紙に包んでいく
当然5で割り切れる数ではないのだから、余った束数で正確な数に気づくはず
しかしながら、全てを包み終えても数の訂正がされるわけでなく、
「大変お待たせしましたァ!!」
なんて、ハリのある威勢の良い声で見送りを受けるのであった
もしかしたら、数は22束だったのかもしれない
数が間違っていたら、相手も商売なんだから黙ってはいないだろう
24束だなんて、自分の方が数え間違えていたんだね、きっと
自分、算数大の苦手だから…
何も口出ししなくてヨカッタァ
危うく、自分が恥かくところだったよ…


物申す!市場から戻ってくると、早速仕入れたものの下処理に取り掛かる
まずは、気がかりだったものに手を伸ばした
新聞紙に包まれた束を取り出していく
5束ずつ包まれたものが、1つ、2つ、3つ、4つ
22束ということは、残る新聞紙の中に包まれているのは2束だけの筈
新聞紙を解くと…
そこには4束が包まれていた
ということは、24束…
やはり、自分がはじめに勘定した数だった
う~ん…
これは一体どういう事?
念のため伝票を見たが、やはり22束で計算されている
謎だ…
謎すぎる…

今となっては、その真相を知る由はない
すべては、それぞれの沈黙の中にあるのだから…







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最終更新日  2008年03月10日 18時42分59秒
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