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カテゴリ:景
オフィスビルが立ち並ぶ汐留から程近くにある、浜離宮恩賜庭園
そこで、園内に咲く桜・染井吉野のライトアップが今週だけ実施されているという情報をラジオから得たので、仕事帰りにいってみた “浜離宮恩賜庭園” かつては徳川将軍家の庭園で、歴代将軍によって幾度かの造園と改修工事が行われ、十一代将軍家斉の時代にほぼ現在の姿の庭園が完成した 明治維新ののちは皇室の離宮となり、「浜離宮」という名称になったが、関東大震災や戦災によって、数々の建造物や樹木が損傷してしまい、往時の面影は無くなってしまう 昭和20年に東京都に下賜されると、整備ののちに昭和21年4月から一般に公開 昭和27年11月22日に国の特別名勝及び特別史跡に指定される (パンフレットより引用抜粋) 春の嵐か、吹き荒ぶ風に身体を震わせながら、暗い園内を歩いていく 場所柄のせいか、仕事帰りのサラリーマンやOLの姿が多く目につく 仕事仲間で花見を楽しむためだったり、デートで訪れたりと、ちょっと大人なムードが漂っている といっても、ソメイヨシノの樹は数える程度なので、いまいち迫力に欠ける 壮大な夜桜見物を楽しみにしていた自分としては、ちょっと拍子抜けではあったが、それでも、闇夜に色白に浮かび上がるソメイヨシノの姿はなんとも幽玄 桜はまだ5分咲きといったところで、ちょっと早い鑑賞となったが、しばし春の風情を楽しんだ 歴史を感じさせる桜、そのバックには、いくつも聳え立つ現代を象徴する高層ビル その古いものと新しいものの組み合わせが、なんともミスマッチで、一見不釣合いな構図のように思えるのだが、見ているとだんだんと馴染んでくるから不思議である 桜のライトアップの期間中は、『桜・灯り遊び』と題して、いくつかのライトアップが園内に施されている “染井吉野の花道”と名づけられた、中の御門のソメイヨシノのライトアップをはじめ、華やかな色の光を用いた“光の花道”、水仙やポピーといった花が描かれた12基の灯篭の“灯籠の花道”、足元をピンク色に照らす、水に映る桜と橋の“桜色の花道”と、華やかで優しい春色の灯りが園内に燈る そして、上を見上げてみれば、オフィスビルが立ち並び、いくつもの窓から煌々とした明かりがこぼれて、闇夜を明るく照らす さまざまな光が灯された、春の夜の浜離宮 大都会のなかにいるとは思えないほどの静寂に包まれ、春のひとときをゆったりと過ごすのであった 浜離宮恩賜庭園 桜ライトアップ『桜・灯り遊び』 染井吉野…2009年4月1日(水)~5日(日)まで 八重桜…2009年4月15日(水)~19日(日)まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月05日 15時41分10秒
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