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カテゴリ:人
舞台を観終えて劇場から出ると、電源をOFFにしていた携帯電話を手にした
何件もの留守番電話が入っている メッセージを聞くと、それは、一年ちかく連絡を取り合っていなかった友人から 「また電話する…」 吹き込まれていたのは、たったその一言のみ それから、メッセージが入っていないものが数回記録されていた きっと、彼が何回もかけたのだろう 用件があるのなら、吹き込めばいいのに… 何度も電話をするということは、何か大事な用なのだろうか? ネオン輝く歌舞伎町の街を歩きながら、折り返し電話をかける 「………」 出ない ひたすらコール音が鳴るのみ しばらしてからもう一度かけてみたが、やはりダメだった 最後の留守電から30分も経っていないんだけれどな まぁ用事があれば、きっとまた電話してくるに違いない 帰路につくため、これから電車に乗るので、携帯電話はマナーモードにした 電車に揺られること30分弱 下車して、携帯電話を見ると、「着信あり」の文字 さっきから頻繁に電話をかけてきている友人からだ タイミング悪ッ!! きっと、“なんで電話に出ないんだ?”って思っているに違いない 早速リダイヤルすると、今度は繋がった 友人の第一声を聞くなり、 「久しぶり!どうしたの?」 そう自分が言うと、彼は意外な事を言った 「ちょっと、声が聞きたくなって…」 !?!?!? 予想もしなかった返答に拍子抜けしてしまった 何言ってンの? 男にそんなこと言われても薄気味悪いよ でも、ちょっと嬉しかったな 自分のことを思ってくれる友人がいるってことにさ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月03日 15時47分52秒
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