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夕焼けを見るのが好き
夕焼けを見ると、なぜかノスタルジーな気分になる 懐古するような夕焼けにまつわる特別なエピソードがあるわけではない けれども、夕陽に染まる茜色の空を前にすると、なぜかせつなく、甘酸っぱく、ときにはほろ苦い、懐かしい匂いが立ち込める 自分はほとんど夕焼けを見ることができない なぜならば、ちょうど陽が沈む方角に、高くて大きな建物が聳え立っているからだ 真上を見上げて、ぼんやりとオレンジ色に染まる空を拝む そこには情緒はなく、夕焼けが抱かせてくれるノスタルジーの欠片もない たまたま偶然に、今日は見晴らしのいいところで夕焼けを眺めることができた しかも、今日の夕焼けはなんだかすごい いつになく空が赤々とした色をしているのだ それは、まるで燃え上がっているかのよう 普通、夕焼けを見ると、自分のなかではどこか心寂しい気持ちになるのだが、今日は違う 煌々と、そして赤々とした夕焼けには不思議と漲るパワー感じ、目の前に悠々と広がその光景に圧倒された自分は、ただただその場に立ち竦んでいた 時間が経つにつれ、赤みを増していく空 その赤さは、まるで何か不吉な事が起きる前兆を告げているかのよう そんな思いを抱かせるほど、異様な色をしている 赤さを滾らせた空は、自分のなかになにか強く惹きつけるものがあり、なかなかその場から離れることができない 日が暮れるまでこの光景を眺めていたい けれども、そんな悠長なことは言っていられないので、しっかりとこの夕焼けを眼に焼きつけると、その場から離れた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月19日 17時16分51秒
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