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カテゴリ:舞
今日はお誘いを受け、「歌舞伎ルネサンス」なる舞台を観劇
歌舞伎ルネサンスとは何か? わかりやすく馴染みやすい歌舞伎の公演を主眼に、平成20年度からスタート “高尚で敷居の高いお芝居”“限られた人達だけが演じることの出来る特別な伝統芸能”というイメージを払拭すべく、本来あるべき“一般大衆のためのエンターテイメント”である歌舞伎を、訓練した者なら誰でも演じることのできるものとし、歌舞伎ファンにはもちろん、数多くのお客様に楽しんで頂けるような芝居を創り上げていく それが「歌舞伎ルネサンス公演」 (引用抜粋) 要約すると「歌舞伎ルネサンス」は、歌舞伎役者が演じない歌舞伎 出演者の顔触れのなかには女性の方もいる 歌舞伎という常識から考えると、まさに型破りな作品なのである 2008年から始まった「歌舞伎ルネサンス」は公演を重ね、今回は第5弾となる その作品は『加賀見山旧錦絵(かがみやま こきょうのにしきえ)』 辛抱強さと激しさを併せ持つ誇り高き中老尾上、お初の主人思いの健気な情味と強さ、敵役・岩藤の貫禄と凄み… 奥女中の仇討ち事件の顛末を描いた人気狂言 豪華絢爛!美しくも哀しい女達の物語 三人の女の生きざま、とくとご覧くだされ (公演チラシより) 結果から言うと、題材が面白いこともあって、なかなか楽しめた セリフ回しから化粧、衣裳にいたるまで歌舞伎の世界そのもの 女性が歌舞伎の舞台に立っていても、女性が女形を演じるわけだから何ら違和感は感じない ただ、本来の歌舞伎役者の方々と比べると、どうしても芸が身に沁みついていないというか、言葉は悪いが上辺だけを懸命になぞっているような印象を受け、重さや凄み、迫力といったものが欠けていたような気がした けれども逆に、そういう意味では、敷居の高さを感じさせない、気軽に楽しめる世界観だったように思う 主演の朝丘雪路氏はひたすらに耐える役どころだったが、その存在感はさすが 敵役を演じた浅利香津代氏の憎々しさは見事 竜小太郎氏は、今回の作品では唯一男性で女形を演じたのだが、女形を得意とする俳優さんだけあって、所作は女性が演じる以上に女性らしかった 「歌舞伎ルネサンス」 わかりやすく…ということはさておき、馴染みやすい…という点では、確かに感じることができた 歌舞伎ルネサンス・第五弾 『加賀見山旧錦絵』 12月 都内数箇所で巡演 出演/尾上…朝丘雪路/岩藤…浅利香津代/お初…竜小太郎 ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月21日 22時01分37秒
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