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現在、伊那国際交流協会の事業として、外国人で日本語の理解が十分でない人たちの
ための、「生活に役立つ日本語テキスト」の制作に取り組んでいる。その一環で、市 役所の各窓口を訪ねて、窓口での対話をシュミレーションしてみた。「言葉の不自由 な外国人」役は、先月上伊那に着任したばかりの国際交流員ブライアン君(ニューハ ンプシャー出身)が引き受けてくれた。(ちなみに、彼は日本語ぺらぺら)市民課、 福祉課、税務課・・・。各課を回って感じるのは、職員の使う言葉に特徴があること だ。一つは行政用語。日本人でも説明をうけないとわからない言葉が飛び出す。もう 一つは丁寧語や敬語が多いこと。子どものことは「お子様」職員は「係の者」いずれ も、意図と反してわかりづらくしている。本来、日本人であれ、外国人であれ、 ニューカマーであれば直ぐわかる。相手の不安な気持ちや状況、言語能力をその場で 即座に察知して、相手の立場になって対応することが行政職員の基本だ。と思うのだ が、この際「窓口業務における外国人対応マニュアル」を作った方がよさそうだ。そ れに、折角苦労して作成した「外国人のための生活ガイドブック・行政手続き編」が 各課には配布されておらず、その存在さえも知らない職員が多いことに愕然とした。 (つくりっぱなしの我々の責任でもある。) 予定された事業が無事終了することに心を配る「事業主義」、事業が当初の目標を 達成するために効果があったかを注視する「評価主義」。どちらが行政職員のあるべ き姿勢か言うまでもない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年09月03日 07時01分02秒
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