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カテゴリ:大正
お気に召したら 人気blogランキングへ 明治神宮の境内は、広大な自然林で覆われています。ですから、明治神宮の 森は、東京の鎮守の森と呼ばれます。 日本の神社は大抵は森の中に建てられますから、明治神宮もこの自然林の 森を選んで建てたと思う人が多いでしょうが、この明治神宮の森は、実は 人工の自然林なのです。 明治神宮があるこの地域一帯は樹木の少なかったところで、徳川幕府が倒れ て大名屋敷が引き払われた後は、桑畑や茶畑が拡がるところでした。この地 が明治神宮を建てる場所に選ばれてから、植林が始まりました。 鎮守の森に相応しい森は、カシ、シイ、クスなどの常緑樹の森ですが、最初 は地味の痩せたこの地域にも育つマツ、スギ、ヒノキの針葉樹を植えられ、 それらがある程度生育して環境が整った後で常緑樹が植えられました。樹木 の世代交代の中で樹種の構成を変えて最終の自然林が出来上がったのです。 森が造成されてから百年弱の年月が経ちます。鬱蒼と茂る森は自然林として の安定した姿を示しています。それは70ヘクタールの境内の空気を爽やか に浄化しています。参拝する人達の心をすがすがしく清めます。 新しい年が明ける日、明治神宮には大勢の初詣参拝者が訪れます。明治神宮 の森は、彼らの願いが叶うよう神々しい祈りの場を用意してくれます。 鳥居を囲む森の木々と、市街地の真ん中の森の塊とを写真でご覧に入れます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.20 21:40:19
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