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カテゴリ:今日の一冊
家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託の引受を突然申し出た、南部鉄器職人の父・孝雄。父の行動に戸惑う悟。少年と工房で共に働くうち、悟の心にも少しずつ変化が訪れて…。『読売新聞』連載を単行本化。 問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度―補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて…。 本書は、万引きと窃盗の罪で家庭裁判所の処分を待つ少年を「補導委託」のボランティアとして預かることになった南部鉄器職人の父子を描いた作品。少年が周囲の助けを借りながら両親との関係を改善していくのと同時に主人公が父を理解し和解していく再生の物語でしたが、幸せな人生を歩んで欲しいと願い、子供に注ぐ深い愛情を上手く伝えられない父と息子の心情が丁寧な描写で描かれている作品でもありました。 【満足度】 ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2024 08:37:17 PM
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