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カテゴリ:会社経営のこと
既に新聞報道などでご存じのことと思いますが、
北海道旭川市の旭山動物園が今季の夏季営業(~10/21)をもって、 遊園地を廃止します。 今となっては遊園地廃止は当然の判断だと思いますが、以前の旭山動物園が ジェットコースターに代表される大型遊具でお客さんをたくさん集めていた ことを思うと、このニュースは感慨深いものがあります。 (以下、旭山動物園サイトから引用。改行位置は変更しています) 昭和50年代の旭山動物園は言うなれば「旭川市民いこいの遊園地」でした。 新しい遊具が毎年増設され,子供達は動物たちではなく,開園真っ先に 遊具の方に走っていきました。特にツインドラゴン,ジェットコースターの 運行を開始した昭和58年には過去最高の入園者59万8千人を記録し, この年の大型遊具の利用数は入園者がおよそ5倍になった今日でも 破られない記録となっています。 一方,飼育動物ではゴリラがペアになったり,ホッキョクグマの双子が うまれたり,チンパンジーやワピチが初めて繁殖するなど,話題が たくさんありました。また,現在も続くサマースクールが始まったのも このころです。 しかし,遊具の時代は長くは続かない。日本各地に大規模な遊園地が 次々と誕生し,子供達の関心はそちらへ向かっていきました。 そして,旭山動物園はこの昭和58年をピークに毎年入園者が 減っていったのでした。 (ここまで旭山動物園サイトから引用) 今年6月に当社の社員旅行で旭山動物園に行きましたが、動物の行動展示には お客さんが殺到していたのに、遊園地だけは閑散としていました。 本州から来た私たちにとっては、遊園地が場違いのように思えたのですが 旭山動物園にも大型遊具でお客さんを集めた時代があったんですね。 エキスポランドの事件を例に出すまでもなく、全国的に遊具の老朽化が 問題になっていたことも、廃止という結論を後押ししたのでしょうが、 動物を見に来るお客さんが十二分に来てくれる現在、客寄せのために 大型遊具に頼る必要がなくなったことは、なんとも素晴らしいと思います。 旭山動物園関係者にとっても、感慨深いものがあるでしょう。 大型遊具で集めたお客さんは一過性でしかない。歴史が示す教訓は重いです。 当社も旭山動物園とまではいきませんが、多くのお客様に支持していただける ために、本業を工夫していきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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