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カテゴリ:制作方法
これはいったい何に使うものでしょう? 針の先が少し曲がっていますね。これは火であぶって曲げているのです。 自分の使いやすいように曲がり具合を調節します。 これは和紙造形の作品を制作するときには欠かせない道具です。 針の先でゴミや楮の繊維を取り除いたり、加えたり、形を整えたり、なにかと重宝しています。 ただし、この針はどうしても水をあつかうものなので、根元のところがさびついて折れることがよくあるのです。 そうすると、細かい繊維やゴミを取り除くのに、指を使ったり、ピンセットを使ったりもしますが、作品を傷めてしまうのです。 なにしろ、楮の繊維一本一本の向きをこれで修正したりするのにも使いますから、 ほかの道具ではうまくいかないのです。料理をするのに包丁がないと困るように、 和紙造形の作品制作には、この針がないと困ってしまいます。 もし、作品制作の途中で針が折れてしまったら? どうしますか? やめます? 縫い針でも使いますか? 先がまっすぐだと使いづらいですよね? そんなときには100円ショップに行きましょう! なんと、「歯垢・歯石とり」がこの和紙造形用にピッタリなのです! カーブの具合も、まるで和紙造形用に開発してくれたかのようです! しかも針はステンレス製だから錆びつくこともありません! しかもしかも、ビニールカバーつきだから安全! これは、渋谷いきいき大学で和紙造形の講座を受講されている方が見つけてくれたのです! これでもう安心ですね。 これからは大勢のワークショップでも一人ずつ針が用意できます。 針を使うと子どもでもこのような↓作品が簡単に描けます。 この作品はヒモと針だけで作っています。 名前の部分は針で色楮の繊維をおいていったもの。 この時の作品も、また後日紹介します。 和紙造形キッズにも針を使わせると、作品がよりいきいきしてきます! 今日はこのへんで。 読んでいただいてありがとうございます。 よろしければ、上の「blog Ranking」のバナーをクリックしてください。 1日1回クリックしていただけると、たいへんうれしいです。 お手数ですが、よろしくお願いします。 参考までに、上の「blog Ranking」のバナーをクリックしても、ブログランキングのページが表示されるだけです。 なにかを記入したりする必要などはまったくありません。 ブログランキングのページが表示されたら、他のページをのぞいてもいいですし、 終了するのも自由です。 ●yunさんの運営する「和紙造形のコミュニティ」がMixiにあります。 Mixi会員の方だけになりますが、ぜひのぞいてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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細かい作業での微妙な感覚が、必要なのでしょうね。それにしても歯石の道具が使えるなんて幸運です。
私たちも油絵では、マチエールを作るのに飲料水のキャップ、サランラップ、鶏小屋の金網、などで肌合いを作ります。 全部はとても描けないので、偶然の産物も大切な絵と思っています (2009年08月16日 21時21分58秒)
ピカさん65さん
お久しぶりですね! >私たちも油絵では、マチエールを作るのに飲料水のキャップ、サランラップ、鶏小屋の金網、などで肌合いを作ります。 やはりいろんな道具を使うのですね。 「弘法筆を選ばず」と言いますが、まだまだ道具に頼ってしまいます。なかなか弘法にはなれません。 >全部はとても描けないので、偶然の産物も大切な絵と思っています そうですね。和紙造形も偶然による部分がけっこうあります。なので、同じものは二度とできません。 コメントありがとうございました。 (2009年08月17日 12時30分25秒) |