カテゴリ:白椿居的風景
「ねぇ、梨妹、今日で何日目?」
「もう、三日目・・・かしら・・・。」 「白椿さまったら、アタシたちのこと、忘れてしまったんじゃない?」 「あら、それはないわよ。いくら白椿さまがリセットの達人でいらしても。」 「でもね、あのヒト、毎日中国茶は飲んでるのよ! 今日も例の苗栗烏龍清香で、お茶漬けまでなさってたわ! 高菜のお葉漬けを細かく刻んだのに、ゴマをすって土佐醤油をちこっと落として、そこにお茶を注いでらしたわ。」 「そういう時には、わたしたちには出番がないものですわ。」 「でも、アンマリじゃない? アタシたちって、飾り物じゃないんだから・・・。」 「たまに、のんびりするのもいいんじゃない? お蝶さまも玄さまも、この時とばかりにお寛ぎよ。」 「お二人はいいのよ。そこにいらっしゃるだけで、なんだかアリガタい気分になる方たちだもん。でもね、アンタとアタシは・・・。」 「そうだ! 明日はお客様がいらっしゃるらしいわ。だからきっと、その時は呼んでくださるわよ。」 「甘いわね。そんな時にはきっと、アンタやアタシじゃなくって、お蝶さまか玄さまがお相伴なんだわ。だって、白椿さまったら、見栄っ張りなんですもの・・・。」 「はいはい、ようは、かまってもらえなくって、寂しいのね。あなたも、ナンギな性格ね(笑)」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/02/09 10:58:33 PM
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