|
カテゴリ:うちの子供たち
悪性リンパ腫という血液のガンの可能性が高いと診断されて、かれこれ3ヶ月経ちます。
はじめは、「まず間違いなく悪性リンパ腫です」と言われていましたが、先日の生検から違うんじゃないかとの意見も出るようになりました。 もちろん僕も違うことを望んでいますが、なかなか確定診断が出せず苦労しています。 ま、といっても経過を見るしかありませんけどね。 悪性リンパ腫と始めに言われたとき、僕は周りの人にそのことを話しませんでした。 ただ、多くの検査を受けるにあたり会社を休む必要があったので、上司にだけは一応話はしましたけど。。。 でもダメですね。内緒になんて出来るはずも無く、とりあえず身近の人たちには伝わりました。 このことで僕が感じたことを書きたいと思います。 例えば家族や友人知人に重い病気に罹った方がいたとしたら、その方にどのように接するでしょう? 僕は今までは普段と変わらないように接することが良いんじゃないか。そして、弱音が出たときに少しでも励ましてあげれる言葉をかけてあげようと思ってました。 ただ、幸い今までそんな重い病気に罹ってしまう身近な人はいませんでしたので、それが良いかどうかなんて深く考えませんでした。 ところが今回、僕本人がその重い病気(と思ってました)に罹ったことで、僕の考えていたことが良いことなのかどうかを考えることが出来ました。 僕が悪性リンパ腫かもしれないと伝えた人は、両親・一番僕のことに気をかけてくれる親戚の叔母・嫁の母親・嫁の弟妹・会社の上司と苦楽をともにした数名の同僚。 そして、本気で心を許せる大親友2人です。 もちろん僕の嫁と子供たちは当然ですが・・・。 これらの方たち、一様に僕への接し方が変わりました。 まず、両親は頻繁に電話をよこします。 かなり心配しているようですし、不安らしいです。(まぁ、当たり前ですけどね^^) 義理の母は楽天的に接してきます。 悪性リンパ腫は、抗がん剤が非常に良く効くガンと言われています。寛解率も高いので、むしろ違うガンじゃなくて良かったねとか言われます。 恐らく僕が落ち込まないように元気づけるために言ってるんでしょうが、チョット腹立つこともありますよ。 でも、気楽に立ち向かいなさい。病は気から。なんて意味で言ってるんでしょうね。 義母流の励まし方なんでしょう。 そして僕の友達。 最初は言葉を失ってました(^^;) そりゃそうです。突然友達がガンかもしれないなんて言ってきたら、掛ける言葉も見つからないでしょう。 ですが、その後は普段どおりの接し方です。 いつもと変わらず、普段通り・・・。 これは、友達本人がそう思っているんでしょう。 僕にはいつもと違くなったなったことがよく分かりました。 会話の内容も、僕に対する態度も普段と変わってません。 ですが、1人の友達はよく家に遊びに来るようになりました。 仕事が夜勤にもかかわらず、昼間からよく来ます。 そして、他愛も無い会話をしてそのまま仕事に向かいます。 今まで仕事の日は寝る時間を大事にしていたのに。 そして、もう一人の友達は電話をよこしました。 別に珍しく無いのでしょうが、この友達との連絡は普段メールのみなんです。 しかも、その電話の内容が「これから会おう」って話です。 この友達も仕事が忙しく、朝早くから夜中まで仕事をしてます。 なので、平日の夜なんて早く家に帰って休みたいって言ってますので、夜平日の夜会うなんてまるっきりありませんでした。 そんな人がこんなこと言ってくるんですから、よほど気に掛けてくれたんだと思います。 その日は僕も体調が悪く断ってしまったんですが、電話での会話は普段と変わりませんでした。ただ、心配してくれていたのは分かりましたので、今の状況、ガンかもしれないけど違うかもしれないこと、今のところ命にかかわることでは無いし、もしガンだったとしても治療効果が高いことなどを話しました。 友達も安心してくれたようですが、「なんて言ったらいいか分からない。申し訳ないけどがんばってってしか言えない」なんて言ってました。 そうでしょうね。僕だって友達がそんなことになったら何も言えないです。 友達の本音でしょうけど、むやみやたらに励ましの言葉掛けてもらうより、相当うれしかったです。 そう、僕は身近な人が重い病気になっても普段と変わらず接することが良いと思ってましたが、実際は普段通りになんて出来ないのかも知れません。 やっぱり気を使いますし、何か励ましの言葉を掛けなくちゃって思ってしまうんでしょう。 この励ましの言葉って結構難しいんだと実感しました。 例えば「大丈夫。治るからがんばりなよ」とか言われても、何を根拠にそう言えるの?とか思ってしまいますし、「何か出来ることあったら言ってくれ」なんて言われても何も無いです。 「治療効果が高いんだったら良かったじゃない」なんて言われるのは論外。 じゃ、あんたなってみなよ!って思っちゃいます。 単に僕が我侭でひねくれ者で、人の気持ちが分からないだけだとは思いますが、結局はどう接して欲しいかなんて自分でも分かりません。 ただ、何も言わず普段通りに振舞ってくれる友達、「何も出来ないけど・・・」「何もわからないけど・・・」と正直に言ってくれる友達だけは、僕も何の邪心も持たず接することが出来ます。 少なくとも僕のような人間には、あえて何の言葉も掛けないほうが良いのかも知れません。 ただ、例外があります。 それは「子供の言葉」 僕の子供たちはまだ小さいので、僕の病気がどんなものかは理解できていません。 ただ、しょっちゅう病院に行くし、生検と言えど手術して入院もしたので、子供ながらに風邪とか軽い病気じゃないって事は分かるのでしょう。 「パパは何の病気なの?」なんて聞かれますが、治るまで時間がかかる病気ってしか言ってません。 でも、子供ですので聞いて来ることがストレートすぎ!! 病気は治らないの? パパは死んじゃうの? パパいなくなったらどうしたらいいの? なんてこと平気で聞いてきます(^^ もちろん「そんなこと無いよ」と言ってますが。。。 ただね、「パパ死んだら涙が止まらなくなっちゃうよ」なんて言われた時はチョットゾクっとしました。 ん~~死ねないなぁなんて。(あ、もちろん死ぬこと無い病気ですけどね) 更に「パパの病気が治るように毎朝お願いしてるんだよ。勉強もがんばってるし」 なんていってくれました。 いや~僕感動!! チョット親バカぶりを出してしまいましたが、子供の言葉ってなんか不思議な力があります。 大人のように変に気を使ったりせず、思ったことをストレートに言ってくるからでしょうか? 「がんばってね」って言葉も本心から出てくることがよく分かりますので、がんばっちゃうよ!!って本気で思ってしまいます。 子供に支えられていることって結構大きいんですね。 病気になってつくづく子供たちがいて良かったって思えます。 ・・・でも、言うこと聞かないときは腹立つこともありますけどね(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.31 05:56:21
[うちの子供たち] カテゴリの最新記事
|
|