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テーマ:私の投資法(109)
カテゴリ:投資スタイル
ウォール街のランダム・ウォーカー原著第9版 過去の株価チャートの動きを分析すれば、将来の株価の動きを予想できるとするのは、いわゆるテクニカル分析である。 TVの経済番組では、プロのテクニカル・アナリストが過去のチャートパターンと照らし合わせながら、もっともらしく説明をしている。 でも、本当にそうか? 問題なのは、その時に都合のいい形のチャートを持ってきて、後付けで説明していること。 後付けなら、どうにでも説明できるから、ぴったりあてはまるのも当然だ。 しかし、これまでにテクニカル分析が本当に有効なのか? 今までに過去の膨大なデータに基づき、検証されてきた。 その結果は、『過去の株価を分析したところで、株式市場は記憶というものを持たず、その動きには全く規則性はない。 したがって、将来の株価を予測するのに何の役にも立たない。』ということが再確認されただけだった。 なのに、証券会社がテクニカル・アナリストを雇うのは、マルキール博士によると、 『彼らの分析が投資家により多くの取引を行わせ、その結果、証券会社により多くの手数料が落ちることを期待するから』 だそうだ。 証券会社やその他金融機関の収益源が手数料収入であることを考えると、どんどんトレーディングしてくれれば、うれしくてしょうがないに違いない。 しかし、相手の得は自分の損。 その分、本来は自分が受け取れるはずの利益を余計に証券会社や国に支払っていることを忘れてはならない。 <関連記事> ・相場急落で生き残るのは...? 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(1) ・最も危険なゲーム 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(2) ・なぜ僕は投資をするのか? ウォール街のランダム・ウォーカー』(3) ・投資にとって最も重要なこと 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(4) ・歴史が教える肝に銘ずべき教訓 『ウォール街のランダム・ウォーカー』(5) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.23 17:03:46
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