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オープニングのおどろおどろしい演出は、それだけでも犯罪ものだと思いました。
まるで見ているだけでも、罪を感じるような、人間の心の淵を覗くような印象でした。 結末も予測できましたが、そちらもテーマに即していましたよね。 田舎からNYに出てきた若い女優のメーガンが、ダンテの地獄をテーマにした観客参加型の芝居に主演することになった。 観客はそれぞれ動物のマスクを被り、メーガンは夫の弟と不義を働いたフランチェスカ役を演じたが、途中から脚本にはなかったジョヴァンニがベッドに上がりメーガンはマスクを被った男に本当にレイプされてしまった。 観客はそれを演出と思っていたらしい。 SVUはメーガンの訴えを聞き、監督のテッド・スコットから観客のカード伝票や被ったマスクなどを回収して犯人の特定を試みる。 メーガンによると、犯人は山羊のマスクを被っており、タカのマスクを被った男に手首を捕まれたという。 レイプ検査ではDNAが検出できず、SVUでは初の主役で喝采を浴びるための演出だったのではないかという意見も出た。ロリンズは反発する。 オリビアとアマーロは自宅に戻ったメーガンに聴取し、ストーカーなど思い当たる事はないかと尋ねる。 プリビュー公演の時に何度かカード無しの赤いバラが届いていたというので、チケットを何枚もカードで購入していたエステル・ロバーツを訪ねる。 エステルはカードは持っていないというが、同居する息子のジェイソンがメーガンを隠し撮りしたり、ストーカー行為を行っていた事が判る。 メーガンのアパートにもライブのカメラが設置されていた。 メーガンはショックを受けるが、ジェイソンは無料でホームページを作成管理している男で優しいという。 メーガンにジェイソンをカフェに呼び出してもらい逮捕するが、ジェイソンは当日の芝居を撮影していて無実だという。 ジェイソン自身、その場面は演技だと思っていたという。 ジェイソンの映像から、タカのマスクを被っていた男が判明し、山羊のマスクの男が法曹界の者が使うカフスボタンを身に付けていたという。 チケット購入者と照合したところ、クレーン判事の名前が挙がる。 クレーンはオリビアたちに、山羊のマスクを見せ、メーガンをレイプしたのは自分だとあっさり認める。 何と、メーガンから願望があるとメールで頼んできたという。 メーガンは売春を思わせる怪しげなサイトにプロフィールを載せ、判事もそのサイトの利用者だった。金はまだ払っていないが、メーガンから連絡を取ってきて、劇の進行状況や合い言葉、サインなども指定してきたという。 ただ、辞めて欲しい時に「ディクシー」という言葉をいうはずだったが、メーガンはその言葉を言わなかったという。 合意の上のプレイだというクレーンに、クレイゲンは及び腰で、逆にクレーンがメーガンにはめられたのではないかという。 メーガンはサイトの事も依頼メールも一切否定し、ストーカーのジェイソンもプロフィールの写真を見たことがないという。 サイトのアップデートデータなどを分析すると、何者かが劇場の前にあるカフェからアクセスしていることが判り、またその時間帯にはジェイソンもクレーンもアリバイがあった。 カフェには劇場の関係者が多数通っており、ジェイソンが録画した自宅でのテッドの「演技指導」を見て、SVUはテッドが宣伝のために扇情的なサプライズを演出したのではないかと考える。 さらに、クレーンはテッドが離婚裁判をしたときの担当判事で、不利な判決を下していた。 どれも状況証拠ばかりだったが、合い言葉の「ディクシー」はテッドの最初の芝居のタイトルで、メールの文章とテッドの文章には共通点があった。また、テッドもサイトの利用者だった。 テッドはクレーンが捜査線上に挙がっている事を知り、自分を妬む者が陥れようとしているという。 キャボット検事補はこれでは証拠不足でクレーンを起訴することはできないという。 しかし、仮にテッドが犯人だとしてもクレーンの性的嗜好を願望を知っているのは疑問で、2人の間に共通する女性がいるのではないかと考えられる。 クレーンはサイトでこれまで何度も女性と接触しているが、その中で人前で行為をしたいという希望に応えた相手がいたという。 その女性はメーガンのルームメイト、ホリーで、ホリーも女優志望だったが、オーディションを受けたときにたまたま付いていったメーガンが目を付けられて主役を得た事に嫉妬していた。 サイトはNY暮らしで必要な金を稼ぐためだったが、テッドの相手をして屈辱を味わったという。 もうこれ以上、メーガンの引き立て役は嫌だと思い、メーガンにも自分が味わったような汚れた気持ちを味合わせ、NYを諦めさせるために犯行を考えついたと認める。 ロリンズはオリビアにこんな仕事をしていて男性不信にならないかと問う。 オリビアは元パートナーを信じていたし、これからも良い男性に出会う希望は捨てていないと答える。 クレイゲンが今回は憎まれ役でしたね。(爆) SVUでありながら、被害者の狂言だったと言うのは許せません。 犯人は最初に出た場面で想像は付きましたが、それこそ人間の罪深さを体現していたと言っても良いでしょうね。 他人を語ってネットに書き込み、それをまともに受け取った人間が性犯罪を行うというのは日本でも実際に起こった事ですが、何ら落ち度のない被害者がどれほど苦痛を受けるのか考えると犯人を許せません。 嫉妬に狂った人間てなんて恐ろしいのでしょう。 SVUもルーティンとしてまずメールの出所やなりすましを確認しないと。 まあ、そもそも表現の自由かも知れないが、NYなら何でもありというのも引きます。 クールというよりは、下劣です。 判事のプライベートにしても、道徳的に問われることはないのですね。 最近登場するSVUの技術担当の人、個性的で面白いですね。これまでになく、かなりユニーク。 冒頭にオリビアとアレックスがスケート場にいるのは珍しくて、仕事では喧嘩もするがたまには仲良く遊んで欲しいです。 恋バナをすると、また違うドラマになりそうですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Law&Order:性犯罪特捜班 S2-20] カテゴリの最新記事
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