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『魔女狩り』
シーズン最終話。 正直、良かったというのと今ひとつというのと半々ですね。 良かったのはもちろん、JAGのチェグウィデン少将(今は民間人)の登場ですよね。 本家との強い繋がりを再認識できて嬉しかったです。 ついでに、ハーモンとマックはあれからどうなった、という話があると良かったですけど。 ギブスはパーソンズの取り調べにも何も語らず、ただ心の中でマイク・フランクスとの対話を続けていた。 パーソンズはギブスが20年間法すれすれの際どい捜査を行ってきた事について、見過ごすことはできないという。 不幸にもイーライとジャッキーの死がきっかけとなり、過去の不当行為を見直す事になった。今後、法律違反はさせない。まずは真実を知りたいという。 それでもギブスは弁護士も付けずにいる。 パーソンズはこれについては全権を任されており、海軍長官でも話にならない。 ヴァンス局長は国土安全保障省のモロー局長になぜ自分ではなく、パーソンズはギブスを狙うのかと問う。 妻を殺されたヴァンス局長を狙うよりはギブスの首を取った方が評価されると考えているという。 しかし、これは魔女狩りに等しいではないか。 ヴァンス局長はギブスのために、今は民間人となった元JAGのA.J.チェグウィデンを弁護士として付ける事にする。 判事はギブスを起訴するに足る証拠や自白を48時間以内に揃えるように言う。 トニーらはパーソンズにも何か弱みがあるかもしれないと、調べることにする。 しかし、NCIS内部には国家安全保障省が仕掛けたと見られる盗・聴器が見つかり、ダッキーらも用心する事にする。 今や安心して話す事ができるのはエレベーターの中だけだ。 ギブスの自宅にも捜索が入っており、心配して自宅を訪れたトニーらをギブスは手作りの山小屋に連れて行く。 チェグウィデンにもギブスは心を開かない。 そのうち特殊部隊に属するチャド・マクブライド大尉が殺害された事件が起こり、ギブスはトニーらに捜査に戻るように促す。 大尉の妻が仕事から帰宅すると玄関ポーチに置かれた段ボール箱の中に、頭部が入っていた。段ボール箱はサウジアラビアから発送されていた。 妻は大尉の任務先などについては何も知らなかったと言い、2週間前に出て行ったという。 検視を行っていたダッキーとパーマーは大尉の頭部から強い放射線が出ているのに気付く。 ヴァンスはマクブライド大尉の上官、ネイビーシールのウェイン大佐に話を聞こうとする。 しかし大佐は最高機密のスパイ活動をしているとして、何も話すことはないと突っぱねる。 何といっても、NCISは捜査の対象になっているという。 アビーは大尉から採取した物質などから、中東で拷問され殺された可能性が高いという。 この送りつけ方は何かのメッセージなのか。 マクギーの調査によると、パーソンズは優秀だけでなく、これまで有力者との人脈を巧みに築いてきていた。 そして、彼らの機密資料を手に入れてそれを利用しているという。 相変わらずギブスは何も語ろうとしない。 チェグウィデンはギブスの周辺で起こった数々の死について、避けられない死だったのか、と問う。 ギブスは後悔はしていないし、出廷する気もないと答える。 資料を調べ上げたパーソンズは、2年前にアビーが書いたメキシコの射殺事件の報告書が見つからないとヴァンスに迫る。 パーソンズはヴァンスに「手を汚さないでください」という。 マクギーはパーソンズが国土安全保障省の高官の汚点を暴き、匿名のメールで脅すなど、強引な方法で情報を入手していたことを突き止める。 これらの証拠があれば、パーソンズ本人を告発することができる。 しかし、ギブスはトニーたちの意見には反対で、そんなことをすれば自分の過ちを認める事になると拒む。「これはお前たちのすることではない」 ジヴァは決して他人事ではない、自分にとってギブスは家族なのだと感情的になる。 心配するトニーに、ジヴァはアダムと関係を持った事について、傷つけてしまったかもしれないが、あなたとは友情を大切にしたいのだという。 モロー局長はマクブライド大尉殺害について、NCISと直接関係があるとヴァンスに話す。 イーライの暗殺で様々なところでやっかいな余波が起こった。 それを国土安全保障省とCIAが利用して、世界の目をイランとイスラエルの敵対へ向けることにしたという。 実はカズミを暗殺したのはCIAの仕業で、ボドナーに罪を着せた。 その隙に、彼らはもっとも重要な国内の脅威に取り組む事ができる。 だから、NCISにはボドナーの件とは距離を取るように言ったのだという。 しかし、パーソンズはこのことを知らない。たまたまチャンスに飛びついてきただけだ。 それならば、マクブライド大尉には何があったのか。 ギブスはフランクスとの対話の中で、正当な理由があって全てやってきたと認める事にする。 それをヴァンスに相談すると、トム・モローにアイディアがあるという。 もしかすると、ギブスは死ぬかも知れないが。 ヴァンスはアビーのレポートを処分し、ギブスもフランクスから引き継いだ機密ファイルを全て処分する。 トニー、ジヴァ、マクギーは自分たちが訴えについて全ての責任を負うとして辞職を申し出た。 ウェイン大佐とモロー局長、ヴァンス局長らは、パーソンズにギブスが特殊任務に就いたと告げる。 そのため、監察総監室から今回の調査を延期しろという命令が出た。 「ギブスにはそれほど価値があるのか」という、パーソンズにはどうすることもできない。 その4ヶ月後、ギブスは傷付いたウェイン大佐と共にある任務に就いていた。 ライフルのスコープの向こうには、FBIのフォーネルがいた。ギブスは引き金を引く… クリフハンガーはいつものことですし、解決策は用意されているのでしょうが、それにしても、パーソンズの言うことも間違ってはいないのに、この解決策は納得できませんね。 国を守るためにやらなければならない事をしたまでで、例え犠牲を払ってもそれは個人のレベルで受け入れて来た、と弁明のチャンスも与えずに強権発動でギブスを危険な任務に送り込んでしまった。 最後のシーンでギブスが狙ったのはフォーネルではないと思います。 車の中にいた誰かでしょうね。犯罪者なのか、外国の要人なのか。 トップシークレットで暗殺を行うのも、国に捧げた身としては躊躇いはないのでしょう。 そこはギブスの悲しい人生ですね。 本当は良い海兵、良い夫になりたかったのに。 そして、シーズン10まで引っ張ってきたNCISの闇の過去もこの際、完全に帳消しにするのですね。 パーソンズの言うことも一理ある。清廉潔白に生きる事も大切だ。 シーズン11のプレミアではウェイン大佐の秘密任務の事や、マクブライド大尉に込められたメッセージも明らかになるのでしょう。 養子をもらうことにしたパーマーくんの素晴らしい人生も取り上げられるのでしょう。 そして、ジヴァのラストエピソード。 今回、そんなにはっきり言わなくても良かったのにと思いましたが(笑)、ジヴァらしい言葉だったかなと思いました。 来シーズンが待ち遠しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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