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『疑惑のチャットルーム』
若者の心の闇というテーマは、興味深いものがありました。 いつの時代にもあったかも知れませんが、インターネットやIT機器の発達で大きな事件に発展するということはあるでしょうね。 さて、これを最終話まで引っ張るのかな? 海軍少尉のウィルトが車に乗ったまま飲食店に突っ込んだ。 首を切られており、車内で失血死したようだ。 ギブスはビショップに野次馬の写真を撮影するように命じる。 被害者の持ち物から、殺害される直前に高校の女子バスケ部のコーチをしていたことが判った。 昨夜は11時に体育館を出たが、その後の足取りが1時間ほど不明だった。 少尉の任務は海軍情報部の機密を扱う部署でサイバー戦争のエンジニアをしており、つい2週間前に人事記録が非公開となったという。 上官によると、「サタンの剣」と呼ばれる麻薬カルテルの通信を深層ウェブから拾い上げて、暗号を解読したという。 本人の身柄が非公開な上、カルテル全員が逮捕されたので、報復はあり得ないというが、ギブスはそうとも言えないという。 少尉のPCを回収し、ドーニゲット捜査官の応援を得て分析を始める。 検視では幅広のあまり鋭利でないナイフで切られたという。傷口の物質を分析に回す。 NCISは麻薬カルテルのITコンサルタントだったアルフレード・モンテスを逮捕する。 アルフレードは少尉にシステムに侵入されたことで、組織から身を隠していたというが、事件とは無関係と思われる。 アビーは少尉の車を調べ、もう一人乗っていたという。 ドーニゲットは、少尉が遠隔操作で個人のPCに通信アクセスしていたことを掴む。 その相手、アダム・コルクマズはイスタンブール出身のビジネスマンでPCのセキュリティは完璧だという。 捜査令状がなければPCを提出しないというので、請求したところ別の捜査機関の管轄で監視対象で機密扱いになっているとして、却下されてしまった。 ヴァンス局長はNSAの局長から直接、手を引けと言われたという。 ビショップは夫のジェイクにPCを渡して欲しいと頼む。 ジェイクは立場上何も言えないと断るが、NCISに移ってからの妻の言動には変化を感じるという。 ビショップも先週カブールでの任務で男を射殺した事を打ち明け、お互いに話せないことが多くなったという。 夫婦は険悪な雰囲気になる。 翌朝、ジェイクはNCISを訪れ、ギブスの説得を受け、自分の責任でコルクマズのPCハードドライブを提出するという。 上層部には自分が説得するという。 コルクマズのPCは少尉のPCと同じファイアウォールを使っていて、暗号のかかったファイルには、なぜかメールアドレスとチャットルームのハンドルネームが入っていた。 コルクマズはそのことを知らず、娘のレイナが親に内緒でPCを使っていた事がわかった。 レイナは少尉がコーチをしている高校に通っており、チャットで知り合ったグループのメンバーから極端な話題を求められて、気味が悪くなって少尉に相談したという。 少尉は遠隔操作で父親が知らない間にチャットのアカウントを消してくれた。 チャットのメンバーのうち、特に過激で悪意に満ちた発言をしているのが数人いて、特にヘルベント427というハンドルネームの人物がチャットを抜けた時に腹を立てていたという。 ヘルベント427のIPアドレスから、同じ高校のブラッドリー・シメックの名が挙がり、またアビーが被害者の首の傷から検出したカビが、ベトナム戦争で使われたナイフのコレクションをしていたピーター・シメックのものではないかという。 ブラッドの父親ピーターはすでに死亡していて、ブラッド自身は他人を寄せ付けない一匹狼で深層ウェブやゲームに詳しかったという。 孤独感を持ち、死んだ父親には今もメールを送り続けていた。 「大義」という概念でチャットで憎しみをもった人物と共鳴していたようだ。 レイナとは直接の接触はなかった。 NCISが自宅を訪れると、ブラッドは車で逃亡してしまう。 ブラッドの部屋に3Dプリンターがあり、アビーはブラッドのPCから微量の火薬を検出した。 3Dプリンターで爆弾の起爆装置を作っていたようで、NCISはすぐさま爆発処理班の手配をしてブラッドを探す。 ブラッドはバスに乗って移動中のところをNCISに検知され、ギブスがバスに乗り込む。 ブラッドはコーチを殺したのは自分ではないという。 ギブスが荷物を置いて静かにバスを降りるよう、説得すると、一旦は従うように見えたが、「君は良い子だ」という言葉に反応し、起爆スイッチを押してしまう… ギブスは多分不死身なので大丈夫だと思います。(笑) 少尉を殺した真犯人は次週捕まえるのでしょうね。 車内の証拠と、最初の写真が決め手になるかな、と思ったりもしますが。 夫と息子を亡くしたお母さんは本当に気の毒ですね。 ドーニゲットはついに特別捜査官になった。 メッセージボーイだったのに、サイバー犯罪のスペシャリストに出世して頼もしい限りです。 今回、ジェイクは懐の深いところを見せましたね。 そんな、お互い政府の機密を扱う機関にいれば、夫婦だって話せないことはあるでしょう。 特にジェイクは法務担当だから、その辺は良くわきまえているはず。 それなのに、無理強いするのはいくら殺人犯を見つけたいと言っても、ちょっとな~と思いました。 任務で人を撃った、殺したと言う場合、警察ドラマだとセラピーだとか、いろいろアフターケアをするはずですけどね。 ジェイクは夫婦の関係を守るためというよりは、ギブスとラケットボールをするなど、個人的に親しいのが心を動かしたのかも知れませんけど。 でも、そういった演技になると、ジェイミー・バンバーの本来の持ち味が出てきて、圧倒的に存在感が出てきました。 コミカルなキャラクターも新鮮で良いのですが、やはり彼はシリアスな演技の方がお似合いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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