まだ、始まりは静かですね。
前のシーズンまで、諜報活動やテロの現場など生々しい派手なシーンが多かった「HOMELAND」としては、方向性が変わったのかなという感じです。
でも、キャリーはやっぱり戦っています。設定もおもしろいと思いました。
今週もルパートが良かった~たまりませんな。
キャリーの家で過ごすことになったクィンは、世話を焼こうとするキャリーを何かと拒絶する。
仕事に出かけるキャリーは、かつての同僚マックスを呼び、クィンに薬を飲ませ見守るように頼む。
キャリーと弁護士のレダはセクーと再び面会し、家宅捜索で見つかった5000ドルについて説明を求める。
セクーはナイジェリアにいる父親に会うために借りたと言い、迷惑がかかるからと、借りた相手の名前を明かそうとしなかった。
説得され、やっとサード・マスードという友人から借りたと言い、ネットのビデオもサードと一緒に撮影したという。
サードは旅の前に合わせたい男がいると言ったが、自分は断ったという。
セクーの供述を裏付けるためには、サードに証言してもらわなければならないが、見つかるかどうかわからない。
セクーの母親は無スオがテロ組織を援助しようとしていたという話は信じられないという。
サードについては、妹のシモーヌが交際していたと認める。
キャリーはシモーヌから入手したサードの写真をマックスに送り、身元を確認するように頼む。
キャリーのオフィスにソールが訪ねてきて、キャリーが次期大統領に何か吹き込んでいるのかと問う。
次期大統領はCIAを嫌い、無人機による攻撃のことも口にした。
ソールとしては、キャリーが相談役を引き受けているように見えるという。
キャリーは否定する。
アダールは次期大統領の補佐役ロブ・エモンズと会う。
イランが核協議の合意を破っているという情報が、イスラエルから入ったと言い、次期大統領の考えを聞きたいという。
各関連取引で送金の仕事をしていたナフィーシという男が、北朝鮮へ行き、各科学者と材料工学者を連れて帰国した。
ナフィーシは3日後にアブダビへ行く事になっており、CIAとモサドはナフィーシを誘拐する作戦を立てている。
ロブはアダールの真意を測りかねる。
マックスはサードの素性を見つけ出し、ビッツバーグ出身の元ギャングだという。
その時は別の名前を名乗っていて、ギャングの仲間は全員麻薬がらみで服役中だった。
キャリーはサードがFBIの情報提供者だと気づく。
クィンは家を出てコンビニに向かい、店内で痙攣を起こして倒れる。
後を付いてきたマックスが救急車を呼んで対応するが、クィンは病院に行くのは嫌だと頑として認めない。
クィンはマックスに、この事をキャリにー言うなという。
サードの件を検察が故意に隠していたと弁護側が訴え、訴状に加えられることになったが、情報提供者を証人として呼ぶのは認められないという。
キャリーはセクーを逮捕したコンリン捜査官と直談判し、サードに金を渡させてセクーをはめたのではないかと迫る。
コンリンは5000ドルは旅行費ではなかったと言い、サードを裁判に呼ぶことを拒否し、もし近づくならキャリーを逮捕するという。
レダは和解案として、刑期7年という提案を得る。裁判で有罪となれば、倍の刑期となるだろう。
セクーはサードに騙されていたと知ってショックを受ける。
それならば裁判を受けるというが、レダとキャリーは取引を勧める。
無実なのになぜ取引をしなければならないのかと憤慨し、態度を硬化させる。
キャリーはレダにサードと会って、口を割らせるという。
キャリーに連絡が入り、車が差し向けられる。
キャリーを呼んだのは、次期大統領だった。
アダールが口にしたナフィーシを誘拐する件について、キャリーは無視して関わらないわけにはいかないという。
しかし、CIAの関与を認めることは大統領就任前に政策がぶれてしまうことになる。
キャリーはソールをアブダビに向かわせ、国益を託すべきだという。
アダールはやはりキャリーが次期大統領にアドバイスしていたという情報をつかんでいた。
ソールにはアブダビへ行くよう命令が下り、ソールは自分は無関係というキャリーの言葉を信じるという。
シモーヌと使ってサードを呼び出したキャリーは、コンリンとの関係を追及する。
やはりサードはビッツバーグで独房に入っていた時、コンリンに手を貸せば釈放してやると言われたと認める。
5000ドルについては、セクーはテロリストではないとコンリンに報告していたというが、証言することはないという。
セクーはビデオで目立ちすぎたのだから、逮捕もやむを得ないという。
帰宅したキャリーにマックスは、クィンが発作を起こしたと話す。
マックスは、クィンのキャリーへの気持ちを理解した上で、彼は混乱し不幸だという。
キャリーはクィンのところに行き、クィンがベルリンで自分に起こった事件について覚えていない事に驚く。
クィンは、テロリストがネットに公開した映像をまだ見ていなかった。
キャリーは一連の出来事を説明し、クィンが映像を見たがったため、2人は動画を見る。
クィンはなぜ君は僕を救ったのかと問う。
キャリーは答えることができず、涙を流して席を立つ。
マックス!
懐かしい顔に出会えて嬉しいですね。
急にクィンの子守を頼んでも確かに彼なら文句を言わずに引き受けてくれそう。
クィンには命を救われた恩義もあるでしょうし、やはり仲間です。
だからこそ、無茶を言われても受け入れているのでしょう。
さらにクィンのキャリーへの気持ちも気づいているのですよね。
キャリーも一応、あの手紙で気持はわかっているはずだけれど、クィンが命をとりとめたので、なかったことにしたのか。
ベッドに腰掛けて話すシーンが良かったわ~
あなたを救い出すために大変だったの、必死に探したの、どれだけ心配したか、と本音を口にしてしまう。
クィンは捨て駒ですから、死ぬ覚悟はできていた。
なぜ助けたのかと言われて、当たり前じゃないの、なんでそんなことを聞くの?というところを、涙顔で演じたクレア・デインズの演技が圧倒的でした。色々な感情が溢れ出しましたね。
もちろん、テロの情報を聞き出すために、ソールと無理やりクィンを目覚めさせ、大出血を引き起こしたという罪悪感もあるでしょうね。
これで、クィンの気持ちが少しほぐれるのかな。余計、その気になるのかな。
フラニーに赤ちゃんの時に会ったことあるわよ、というところも良かったですね。
あの時はすっかり「彼氏?」みたいな感じだったのに。(笑)
どうせなら、お姉さんにも来てもらいましょう。
さて、次期大統領は現実とは間逆な人がなっていますが、これはこれで興味深いです。
どちらの場合も政権移行時期にはいろいろな駆け引きがあるのですね。
選ばれた時と就任した時と、方針変換して違ってくるのが現実なのかも。