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カテゴリ:The Blacklist
先週もうこれでレッドとの関係は終わりか、と思わせておいて(誰も思わないですが)、それでもレッドとクーパーの個人的な繋がりで細々とシーズン後半も続く事が示されました。
クーパーはチームの捜査能力を当てにせず、すぐに「レッドに聞こう」という態度なのでチームは活力を失っていくようです。 まあ「働き方改革」ではあるのですけど。 クーパーの過去に出てくる役者さんは、前回と同じですね。 この人、そうそう「Seal Team」の爆弾処理の人でした。 ハービーは完全にアラムの置き換えですね。 レッドが「郵便局」でウージンとその部下を殺し、ウージンが脱獄させたリスト者の行方もわからない。 クーパーはこの状態を司法省にどう説明し、チームの存在を継続する理由を見い出せば良いのかという。 レッドとFBIとの関係は消去され、レッドは状況の変化に応じて、進む方向を変えていくだけだという。 それでも関係を続けたいのなら、紹介する事件がある。 サセックス州立刑務所でギャングのドンであるルーが、持ち込まれた銃で敵対する組織の囚人を撃ち殺した。 巻き添えで看守と囚人も撃たれ、レッドの長年のチェス仲間も怪我をしたという。 刑務所に銃を持ち込んだのは「ポストマン」という刑務所専門の密輸業者で、短期間で中部大西洋側を縄張りにした。 これを逮捕、送検すれば司法省にクーパーはチームの存在価値をアピールできるだろう。 「ポストマン」の本名はローレンス・ネルソンだと聞いたクーパーは30年前の裁判の事を思い出す。 クーパーは殺人事件の陪審員として、ネルソンは勤務先のコンビニ店主を殺害した容疑で被告だった。 クーパーは18歳のネルソンを無罪だと判断したが、結果的にネルソンは有罪となり25年間メリーランドの刑務所にいた。 ネルソンは5年前に仮釈放されたあとは行方がわかっていない。 チームはなぜこの件を捜査するのかといぶかるが、クーパーはネルソンのことをよく知っていて、危険な存在だと言い捜査を命じる。 レスラーとシーヤはサセックス刑務所でルーに銃の入手先について質問するが、ポストマンにかかれば何でも持ち込めるので、それを恐れて何も言わない。 レッドがポストマンが関わっていると見られる他の刑務所の囚人を指摘するが、皆口を閉ざす。 サセックス刑務所内の監視カメラの映像の分析をハービーに任せ、ルーの金の動きを追うとルーの弟がアコーディア銀行の口座に1万ドル入金していることがわかる。 アコーディア銀行はFBIに対して情報を提供しないため、クーパーはレッドに頼むことにする。 ハービーは刑務所内の監視映像を分析し、ポストマンの配達は独房内で行っているという。 決定的なシーンは見つからなかったが、特徴的な音声を拾い出し、静かなドローンによる配達でだという。 ルーの独房の窓には何らかの細工があるはずだ。 レッドの情報でジーナという女性がネルソンの調達係とわかる。 ジーナはネルソンとは直接会ったことはなく、要望された品物を調達して渡すだけだという。 他にも調達役がいるようだが、最近はなにかの装置や薬品を頼まれるという。 クーパーはネルソンが最後に収監されていた刑務所の所長に話を聞く。 ネルソンは前の刑務所で素行がよく、ここへやってきた。 同房の囚人の影響を受け、電気工学を勉強して準学士号を取得したという。 ネルソンは終始無実を訴えており、刑務所長も事実なのではないかと感じていた。 ジーナがネルソンに調達した物資の中で、ハービーはロザリオに注目する。 ロザリオの玉はマメ科の植物のアブラス・プレカトリウスから取られており、この豆にはアブリンという強い毒が含まれている。 ネルソンはジーナからこのアブリンを抽出するための薬品を調達しており、その量は大量になるという。 仮に刑務所の食べ物や水道に使えば数千人規模の死者がでるだろう。 ネルソンは囚人がアブリンを作るのを手助けしているのか。 しかし、どの刑務所で使うのか絞り込めない。 デンベはジーナの顧客リストの番号を見て、囚人番号だという。 特に多く注文がある囚人はピットマン矯正刑務所の囚人で、ネルソンが入っていた刑務所で、しかもネルソンの同房者だった。 ユージーン・キャンポスの監房を調べると、窓ガラスが外れるようになっていた。 実は毒が持ち込まれたのではなく、ユージーンが監房で精製したアブリンをネルソンがドローンを使って外に持ち出していたのだった、 ユージーンはアブリンの製造は認めるが、ネルソンの攻撃対象やその目的については口をつぐむ。 ハービーはアブリンを非常に細かい粉末にしてエアロゾル化すれば、化学兵器になりうるという。 クーパーはレッドにエアロゾル・アブリンを購入しそうな客の情報を求める。 レッドはネルソンのことはクーパーの方が知っているのではないかという。 レッドはクーパーがネルソンの裁判の陪審員をしていたことを知っていた。 クーパーが初めて刑務所に送った人物であり、彼は本当にそれが正しかったのか自信がなかった。 クーパーは陪審員の中で一人無罪を主張し、ネルソンの恋人が彼が自白したと証言をしたとき、彼女は他の理由ですでに警察に勾留されていたことに注目した。 しかしその情報は判事により記録から削除された。 当時の記憶を思い出すクーパーはネルソンの隠れ家が所有する山小屋ではないかと気づく。 レスラーとシーヤが山小屋に向かうと、すでにネルソンの姿はなく、工具や器具がたくさんあるラボのような状態だった。 壁にボルティモアのどこかのビルの空調システムの図面があり、ここにアブリンを拡散させるつもりと見られる。 政府のビルと見られるが絞り込むことができない。 ネルソンの記録を調べていたクーパーは裁判の時に判事が削除したファイルを見つける。 当時検察官だったクリストファー・ジェイは自らの政治的野心のため、ネルソンの恋人に嘘の供述をさせ、現在は州の検察総長となっている。 クーパーはネルソンがジェイのいる建物を狙うと考え、現場で避難を呼びかけた。 空調システムを触れるのは地元の4809支部であることから、レッドが組合のボスに頼みクレートに隠れたネルソンをそのまま「郵便局」に運ぶよう手を回す。 隠れていたネルソンはここはどこかと驚き、クーパーはかつて裁判の陪審員だったと明かして、昔の恋人が麻薬容疑で取り調べられている時に、警察に話していた調書をネルソンに見せる。 この供述は検察によって伏せられ、ジェイは殺人事件を早く片付けるために、恋人に嘘の証言をさせ、その代わりに彼女は刑務所行きを免れたのだった。 クーパーは当時、自信がないままネルソンを有罪にしたことを詫び、今回の容疑でネルソンを送検するものの、過去の事件については記録を消して、ジェイの罪を追及すると約束する。 今更それが何になるのかというネルソンにクーパーは大いに意味があると答える。 レスラーはスポンサーとなったプリチャードに寄り添い、支えになろうとする。 レッドはアグネスにチェス盤を送り、一緒に対戦できるよう教えるという。 クーパーがクウェイトで秘密任務の際反乱軍に襲われて、同僚を置き去りにしたという出来事がありましたが、その後程なく除隊していたのですね。 証拠も動機もそろっているという他の陪審員たちに対して、ネルソンが一貫して無実を訴えていることや若者の人生を壊してしまう決定に慎重になるクーパーは、青臭いというか正義感にあふれている印象です。 そこで「12人の怒れる男」的な展開になるのかと思ったら、人生の先輩風の陪審員長から「人生では十分な情報があるわけではなく、与えられた事実を考慮して最善の選択をする、それが人を公正に扱うということ」と諭され従ってしまう。 まさか、検察が嘘の証言をさせていたとは思いませんので、その場にいた人は有罪と判断するしかないのですね。 陪審員の責任を問うことはできないし、そのせいで人生を壊された方はやりきれない。 裁判は非情ですね。 でも、そうでなければ人を裁くのはできないかな。 こういう経験を重ねてきて、クーパーには自分にできる事で悪人を捕まえ正義を行うというスタンスになったのかな、と思いました。 レッドに良いように利用され、騙されても今の仕事を辞めるつもりはない。 でも先シーズン、自らに殺人の容疑をかけられた時は褒められない行動に出ましたよね。 いろいろ矛盾はあるのですが、まあ人間的なキャラクターということになるのかな。 そういうクーパーに対してレッドは100歳くらい年長者のような物の言い方で、何でも知っているし将来を見通している。 それがまあ、レッドの魅力なんですけどね。 アグネスとは相変わらず良い関係で、ゲーム機はできないけれど、チェスならできるだろうということで、激甘なおじいちゃんぶりを見せていました。 アグネスもいつまで付き合ってくれるだろう。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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