チェレットのスプマンテ
アスティ・スプマンテ[2010]/チェレット甘口、に関して言えばソーテルヌやアウスレーゼ以上のリースリングを、美味しく飲むようなシチュエーションがほぼほぼ無くなってしまったように感じます。まだ体力あった頃、深夜の時間帯に飲む甘口はとても甘美な味わいに感じた記憶がありますが、そもそも遅くまで眠くならずに元気、ということが稀になってしまったので^^ただ何だか疲れを感じる夜に、甘めのワインを飲んで気分を弛緩させる悦びというのはまだまだあって、寒い時期ならそれこそカビネットクラスのリースリングなどは、塩梅がちょうどよい気がします。夏ならば、こんなアスティ・スプマンテ。ちょっと前に飲んだスピネッタもよかったですが、香りの膨らみはそこまでではなくとも、このチェレットもいい感じでした。モスカートの香りも、冬だと安っぽくどこか人工的にも感じるのですが、湿った夏だと清々しくも感じるのが不思議です。美点のもうひとつは、通常のワインの半分強くらいのアルコール度数。疲れを感じた夏の平日の夜の選択肢として、酔いの回りも遅いので^^、悪くない気がします。