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親仁の意見-50男の素朴な想い

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October 7, 2007
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カテゴリ:カテゴリ未分類
三連休も明日で終り。今回は土曜が出勤だったので、残念ながら帰京出来ず、名古屋におりました。天気は明日から荒れ模様のようなので、今日は洗濯をしなかったことが悔やまれます。

さて、「左翼は嫌い」というテーマで10回書きました。自分の左翼嫌いにつき、その理由を整理して来た訳ですが、その過程において認識を新たにしたことや、感じたことにつき総括し、このシリーズを終えようと思います。
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<総括>

先ず意外だったのは、左翼系の方からの反論が全くなかったことです。「アホな親仁だから、勝手に言わせておけ」ということかも知れませんが、それと同時に、「左翼系の考え方は正論には対抗出来ない」のだろうと思います。これは、僕と論争しても勝ち目がない、ということではなく、彼等の依って立つ論理が「正論や常識から外れている」からであり、そのことを彼等が自覚しているからだと考えます。

僕が書いて来たことは、全くの庶民感覚からであり、政治学の理論とは無縁です。但し、歴史的な事実には基づいており、左翼思想の実践が現実を無視したものであって、それを強行すれば非民主的な社会に陥らざるを得ず、弱者を救済する筈の政策が、新たな弱者や悲劇を生み出していったことは歴史的な事実なのです。

「その1」で、京大教授大西広氏の著作から引用させて戴きましたが、左翼の存在意義は「社会的弱者の立場が他の誰かによって省みられなければならない」ということでした。このこと自体は「正義の味方」であり、実に格好良い存在なのですが、子供向けの漫画の世界とは異なり、世の実相はもっともっと複雑です。要するに、格差や不平等の生起する原因なるものが、全て悪意や不正から生じているならば話は簡単なのですが、決して必ずしもそうではないのです。

端的に申して、格差や不平等は、個人や社会間の能力差から生じるのです。能力のある者が創意工夫して努力した結果、他を圧する結果を生み出し、それが経済的・社会的な「違い」として顕在化するのです。厄介なのは、恵まれた環境に生れた者はその恩恵を受けられますので、余程の社会変動がない限り、社会的階層は基本的に世襲されるということです。

これは「平等」という考え方に立てば、物凄くアンフェアな現実なのですが、人間が親や生れて来る国を選べない以上、避けられぬ現実として認めるしかないのです。左翼系の人はこの現実を否定するところからスタートしますから、話が非現実的となり、普通の人は彼等の「妄想」と戦わざるを得なくなるのです。

この「平等」を無理に実現しようとすると、既存の社会秩序を破壊する必要がありますので、暴力革命以外に手段はあり得ません。それは階級闘争の終局的な形態であって、それこそ「食うか、食われるか」の過酷を極め、テロが横行し、官憲による弾圧も、革命派の報復も陰惨なものとなるでしょう。

僕は、戦前の憲兵政治や特高(特別高等警察)による過酷な取締りなど、日本史の暗部であると確信しておりますが、そのお陰で日本はソ連邦の魔手から逃れられたということも事実だったと思います。作家小林多喜二の拷問死に象徴される如く、特高の取締りは苛烈を極めましたが、革命とは元来「命懸け」で行うものであり、それを非難する左翼の人達は感覚がズレているのです。

物理的な方法で一時的に「平等」を実現したとしても、社会はリーダーを必要とし、個々の職場においても有能な人が能力を発揮せずには、組織としての役割が果たせません。従って、能力差による階層が再び生じ、結果として社会には新たな格差と不平等が発生するのです。かっての革命政府も、今度は社会を維持運営して行く立場ですから、不平不満は封じ込める必要が生じ、必然的に言論弾圧が始まります。

左翼革命は、元々無理なことを強行する訳ですから、一般市民の反発も激しくなり、それに応じて弾圧もエスカレートして行きます。ソ連におけるスターリンの粛清が苛烈を極めた背景には、必然性があったのです。そして、未だに共産党の一党独裁が続く中国も北朝鮮も、一般国民は非民主的な状況下に取り残されています。これが左翼社会の実態なのです。

結局、弱者の救済は必要ですが、弱者をなくそうという考え方は、社会の自然な成立ちを無視したものであり、それを過度に進めようとすれば不要な軋轢が生じるだけです。人間社会というものは、貧富の分布が正規分布のような形で広がっており、人間に能力差がある以上、この状況は永遠に続くのです。したがって、斯様な現実を認めた上で、福祉政策は民主主義に基づき、左右に振れながらバランスを保ちつつ維持されて行くことでしょう。そして、個人は多様性の中で自己の生きる道を模索し、自助努力の中で幸福を求めて生きて行く存在なのだと思います。 <左翼は嫌い 完>





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Last updated  October 8, 2007 04:13:07 AM
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