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カテゴリ:ADELIE
ADELIE(アデリー)は実在するペンギンの習性をもとに、奪い合いの平和的解決?をテーマに考えました。テストプレーではもっとも盛り上がるゲームで、最後までカードの駆け引きが楽しめます。駒は糸鋸で切り取り、塗装をしています。シャチサイコロ(略してシャチコロ)は先日の自作ダイヤモンドの経験を活かし、正8面体としています。
対象年齢6歳以上 時間 30分~1時間半 人数2人~5人 レースゲーム ▼ストーリー 南極の初夏である10月、アデリーペンギンは繁殖地に集まり、産卵に向けて小石を積み重ねて巣作りに励みます。南極では夏といえ冷たい雨や雪が降るので、冷たい雪や水に浸ると卵が死んでしまうからです。ペンギンたちはできるだけ高い巣を作る必要がありますが、南極では小石はとても少なく貴重です。そのため繁殖地では毎年のようにペンギン同士の小石の奪い合いが発生していました。 今年も繁殖期が近づき、小石の奪い合いをしなくてはならないのかと親鳥たちが悩んでいました。自分の子供のためとはいえ、仲間を犠牲にするのはつらいものなのです。 沖の海底には以前産卵地だったところが沈んでおり、大量の小石や宝物が沈んでいる言い伝えをみんな知っています。しかし、沖には天敵のシャチがいるため今まで誰も近づきませんでした。そんなある日、産卵地から沖へと流氷群が流れ着きました。氷の上ならシャチに襲われる心配がありません。これで「お互いの巣から小石を奪い合う必要性はなくなる!」とペンギンたちは大喜びです。 しかし、巣を産卵地のどこに作るかはとても重要なことで、場所選びをどうするかということになりました。そこで、海底から決めた数の小石を運んだものから順番に今年の巣の場所を決める事としました。より良い巣づくりを目指して、今年は海底の小石の奪い合いです。 ▼ゲーム概要 繁殖地から沖の海底へと小石を拾いに進み、小石を拾って産卵地へと帰ります。2個もしくは3個持ち帰ったペンギンから1位となります。小石は1つしか持てないので、往復する必要があります。流氷の上は安全ですが、移動に時間がかかります。水中は泳いで移動できますが、息継ぎをしないと疲れてしまいますし、天敵であるシャチがいるため、大ケガをする危険性もあります。シャチが近づいてきたら流氷の上に上がりましょう。南極の宝物を拾うことができれば、競争を優位に運ぶ事ができるでしょう。最後まで順位が決定したら終了です。また3匹の家族がリタイヤしたプレーヤーは終了です。 ▼使用するもの ■ゲーム盤 ■ペンギン駒プレーヤー分 シャチサイコロ1個 シャチ駒3匹 チャンスカード20枚 ▼移動方法について ■全員同時に移動カードを出し合います。移動カードは1~6まで1枚ずつあります。また、移動カードと同時にチャンスカードを出す事ができます。 ▼水中での移動について ■水中では潮の流れもあるため、水中移動者のなかで一番数値が低いペンギンは強制的に数値プラス2進みます。例えば水中に3匹いて3,6,3が出た際は3の2匹は5進む事になります。水中に1匹だけの場合は必ず潮に流されますので、一気に泳ぐチャンスでもあります。また泳ぐ方向はターンごとに沖側か岸側かを選ぶことができます。水中で1から6のカードを使いきったら、スタミナ切れとなりその時頭が向いている進行方向に潮流による2移動か、チャンスカードを出すことしかできません。移動カードを使い切る前に呼吸を入れましょう。 ▼呼吸について ■流氷間の割れ目で止まるか、水上に上がったときは呼吸を入れることができ、自分の使用済みの移動カードをすべて回収できます。スタミナ切れで流されるのみとなった場合、運良く割れ目に止まれた際は呼吸ができ、移動カードを回収できます。しかし、スタミナ切れを起こした後は呼吸をしても移動カードの6は使えなくなり、1から5を使って進む事になります。その状態でさらにスタミナ切れを起こすと5も使えなくなります。以降も同様にスタミナ切れが蓄積されます。岸に上がる事ができれば、6まで回収できます。水上から水中へ移動した際は、呼吸をして潜り始めたこととなり、入水時に使用した移動カード以外を回収できます。岸からスタートする時と同じです。 ▼水上への上がり方と移動について ■割れ目に止まっている状態から上がる、もしくは水中からの移動数値が次の割れ目より大きい際は、水上にジャンプするか、続けて水中を泳ぐかを選びます。ただし潮に流された場合は制御不能となりジャンプできません。ジャンプの着地はカードの数値に関係なく割れ目のとなりとなります。 ■水上ではペンギン駒を立てて歩く体勢にしてください。水上ではシャチに襲われません。また移動カードは水上に上がった段階で呼吸ができ回収できますが、その後、水上での歩行移動にもカードを使用します。水上ではカードの数値よりマイナス3補正して歩きます。1や2や3を出しても1進みます。水上に限り移動したくない時はカード出さず、その場で待機(休憩)して移動カードを回収することができます。また、水上では数値が小さくても潮流はありません。もし水上で移動カードがなくなった場合は無くなった時点でカードをすべて回収できます。海に飛び込む時にその割れ目から水中を泳ぐか、次の流氷の上を歩くかを選べます。連続で流氷を歩く際は、数値にかかわらず次の流氷の一番手前へ上陸します。 ▼移動のまとめ つまり一番早い移動は水中で、割れ目にピッタリ止まり呼吸をすることで無駄がありませんが、潮流によって呼吸ができなかったり、シャチに襲われたりといったリスクがあります。上手に潮の流れを利用すると早く進む事もできます。 水上はシャチもいないため安全ですが、移動速度が遅いため、ライバルが泳いでいる場合には差が開いてしまいます。 ▼シャチについて ■天敵であるシャチが水中を巡回していますが、ペンギンほど移動速度は速くありません。1マスか2マスずつ移動しますが、時折潮流に乗って4マス移動することがあります。初期配置は奥から3つの流氷の海中に配置します。 シャチはプレーヤーが交代でターンの最初にシャチサイコロ(以下シャチコロ)を振って動かします。シャチの動きで行き止まりの際は下図のように方向転換をします。 シャチコロは8面で、前1 右1 左1 前2 右2 左2 前4 チャンスカードがあります。 ★印が出た場合、シャチは動かさずにチャンスカードを引くことができます。 ■ペンギンは逆向きに泳いだり、水上にあがることもできますので上手く回避しましょう。ただしシャチとは違い、左右のマスに方向転換はできません。 ■シャチが動いてペンギンに当たるか、シャチの頭部分にペンギンが進むかでペンギンは大ケガをしてしまいます。ただし、シャチの胴体部分を泳ぐ事や、胴体の上で止まる事は可能です。 シャチの胴体に止まる事ができたらその勇気をたたえていちばんたくさんのチャンスカードを持っているペンギンからチャンスカードをもらうことができます。大ケガをしたペンギンはリタイヤですが、スタート地点からペンギンの家族があとを継ぎます。家族は最初のペンギンを含め3匹です。交代した際、石置き場にある石や、チャンスカードはそのまま残りますが、石を持って帰っている途中で襲われた場合の石は返却となります。 ■シャチ同士は同じマスに頭や胴体が重なることがあります。 ▼氷の塊について ■流氷の下には、泳いで進めない大きさの氷の塊が2つ流れています。初期配置は写真のペンギンのイラストの列で、シャチコロを最後に振る人が配置します。 移動カードや潮流によって数値に余裕がある状態で氷の塊に当たっても、その場でストップとなります。シャチが当たった場合は行き止まりと同じ動きをします。 シャチコロを振る番のプレーヤーが、シャチコロを振る前に1マスずつ氷の塊を自由に動かす事ができます。また、氷の塊は水上を歩く際にはまったく障害にはなりません。また、水上で氷の塊の上に止まることができた際は1人1往復に1回に限り財宝(チャンスカード)を見つけることができます。 ▼小石の山について ■小石の山はとても大きな流氷の真下にあり、拾って返ってくるまで呼吸ができません。小石の上が折り返し地点となりますが、ピッタリと止まる事ができれば小石とともに財宝(チャンスカード)を見つけることができます。 潮流で流されたり、大きい数値の場合、数値分の折り返しターンをしながら小石を拾う事ができます。必ず石の上に止まる必要は無いのですが、財宝はとてもすばらしい効果があるものばかりですので、ぜひピッタリと止まるようにしましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月03日 20時34分43秒
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