カテゴリ: 映 画
アメリカのテレビドラマ界のアカデミー賞といわれるエミー賞をはじめ、様々な賞を総なめにし話題になっていた『ブレイキング・バッド』を先日やっと見おわった。シーズン5までで全62話。(ワンシーズン平均12話くらいか)
「やっと」というのは、最近までケーブルテレビで再放送されていたので、シーズン4以降は毎週1話ずつを見ていたから、という意味。つまりシーズン3まではDVDをレンタルしてきて4話とか、ときには6話分を固めて見て頑張って追いついたのだ。 いや、この「一気見」というやつはよろしくない。単純に疲れるし集中力も鈍くなる。目の前に展開するドラマに対するありがたみも薄くなってしまうから、してはいけないな。 比べて1週間に1話だけというのは、待たされた後だし、50分くらいで終わるし集中力も抜群で、なにより次回を、その一週間を待つという楽しみを与えてもらえるのでありがたい。そう思える作品だったのだ。「この後どう展開するの」。「万事休すでしょ」。「うそー・・・」。じりじりと迫る言いようのない緊張感。ひりひりと染みわたり伝わってくるような痛み。そして哀しみ。 いや、しびれた。いま僕は放心状態、というと言いすぎだが、それに近い感覚を味わっている。実際そうなる人が出ていても、それは納得できる話だ。このクオリティはそうあるものではない。 もし今から『ブレイキング・バッド』を見ようと思う人は、DVDを3本4本とか、まとめ借りして見ないでほしい。我慢して、できれば一週間のインターバルをおいてゆっくり1話ずつ、DVDには2話入っているから、せめてそれだけを見ていってほしい。それができれば最後にはきっと放心状態があなたを待っています。 ただ、もう一度初めから観たいかと問われれば、答えはNOだ。もう充分です。いや疲れた。そこが優れた映画とは違う点だな。優れた映画というのは――。まあいいか。それはここでは伏せておきます。水をさしてもいけません。 『ブレイキング・バッド』が素晴らしいのは確かです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.19 16:16:55
|
|