カテゴリ: 映 画
ここ最近の日本映画は漫画を原作としたエンターテイメント作品が多く制作されている。なぜこういう流れが生まれているのかといえば、単純に「当たる」からだ。けど、それぞれの原作ファンからは映画版に対し厳しい意見も出ているようだ。
『デス・ノート』『るろうに剣心』『ガンツ』『寄生獣』『進撃の巨人』。僕はこれらの作品をとても面白く、ありがたいと思ってみている、ちゃんと映画館で。なぜ楽しめているかといえば、原作を知らないからだろう。 原作漫画が好きだったのは『20世紀少年』。映画版はよくできていると思ったけど楽しめなかった。何のために実写化したのか。その狙いや意図を感じなかったからだ。先に述べたそれぞれの原作ファンが感じる不満とは概ねそういうことだと思う。だから仮に自分が好きな漫画が実写化されるとしたら見にいかないことをお勧めする。 そもそも作品の世界観と、物語の展開とその意外性を既に知っているなら、何を期待し映画館へ行くのだろう。物語の意外性に手を加えれば原作と違うといい。そのままだったら知ってるよという・・・。 繰り返しになるが、エンターテイメントものの映画に対し注目する点は大きく2つある。ひとつはどんな世界観、舞台背景を用意、設定するのかということと、物語の進行にどれだけ意外性を持ってこれるかである。特撮のクオリティが高いかとかキャスティングが決まっているかとか、俳優の演技力などは二の次なのだ。 もうひとつ、漫画が原作になっている映画を見ながら思う。日本人は知らず手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎をはじめとする漫画家たちの影響の下に育っているんだなと。(デスノートのあのノートはドラえもんのポケットから出てきたものじゃないのか)そこを土台とし生きている。これはとてもありがたいことだ。日本が世界に対し、胸を脹れるのはそういうところだと思う。こうして何十年、何百年という歴史、文化の上に今の自分が生きている。生かされている。いまは未来への土台なのだ。漫画が凄いこの国に生まれてよかったと思う。もうあんまり読まくなったけれど。とりあえず今は『進撃の巨人』の続編が楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.20 14:14:16
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