映画『 宮本から君へ 』を観てきました。
この映画に関しては全くなんの予備知識もなかったのだけれど、とあるテレビ番組で強くオススメしているのを見て興味をひかれました。
改めて思ったのは、いい映画に出会うときはできるだけ予備知識はないほうがいいということでした。
映画が始まってしばらく、ぼくは今どんなジャンルの映画を観ているのかも分かっていませんでした。これは恋愛ものか青春ものか、コメディなのかなんなのか。また何を語ろうとしていて何がどこに向かうのか・・・。
そんな感じでぼんやりと観ていたのですが、その世界観が徐々に分かりはじめると、そんなリラックスなどできなくなり、気持ちの姿勢を正さなければスクリーンと向き合えなくなっていくのでした。終盤はまるで強力なGがかかるみたいに何度も何度もシートの背もたれに力を込め眼前に迫る物語と対峙しなければならないほどでした。
少し言い過ぎかもしれないけど、映画が終わったときにはぐったりと力が抜けて動けなくなるような感じでした。そしてスクリーンに向かって拍手を送りたい気持ちになりました。主人公二人の絶叫にぼくの心は完全に持っていかれたのです。凄かった。
この感覚はきっと予備知識がなかったからだと思う。うん無くて良かった。