青空エール（2）

一人じゃ飛べなかったよ
最初に飛べるって
飛んでごらんって言ってくれたのは
大介くんだよ

既に続きを「別マ」5月号で読んでますが。
『ストロボ・エッジ』の蓮と仁菜子もそうですが、大介とつばさの「身長差」が妙に気になってしまうのは私だけでしょうか(笑)？

大介とお互いに「特別」だと分かって嬉しいつばさ。でもそれは恋愛感情ではなく、
「わ…私は　実は陽万里ちゃんのことを……友達だと思ってて……」
「うん　友達でしょ　え？　友達だよね？」
(ぱああ)
「このカンジ!!　友達と思ってるのが自分だけじゃなかったって　そういう嬉しいカンジ」
「あぁ　なるほど」と答えながらも(つばさと大介は時々わかんないわー)と思う陽万里ちゃん。
「恋」にまではなかなか進展しないつばさと大介ですが、お互い特別というのが微笑ましいです。

大介くんと城戸くんが部活で友達になったと知ったつばさ、今彼女は部活に「友達」がいません。
吹奏楽部の合宿が始まります。大介に「チャンスじゃん!!　合宿あるじゃん!!　合宿で友達つくれよ!!」と励まされ、合宿中に友達つくるぞとはりきるつばさですが、入部時期が遅く、既にグループのようなものができていて今ひとつ入り込めません。今一歩　とけこめない　ふみこめない。
自分が今まで甘えていたのではと思い悩みますが、大介からの電話に励まされます。厳しい練習の合間を縫っての大介からの電話に涙が溢れるほど励まされるつばさ。「小野ならできるから」、信じてくれる人がいるのが大きな勇気に。
栗井さん(パーカッション)と谷さん(テナーサックス)のケンカに首を突っ込んだのがきっかけで皆と打ち解けられ、マルコちゃんも含めて友達もできたつばさです。

合宿を終え、下のソから上のソまで音が出るようになり、更に定演の曲2曲の練習もしています！
演奏はまだ吹きマネですが、春に完全初心者として入部、5月の合宿と一ヶ月でここまでの進歩、つばさの目を見張るような上達はすごいです。
「そんだけできたらもうスタンドで応援できるんじゃね？」と言ってくれる大介、未知の領域=皆の音がとけあってとけあってひとつになる、もう練習が楽しくて仕方ありません。

音がとけあって
まざってまざって　ひとつになる
それは……
私も感じれるのかなぁ……
一生懸命練習したら……

どうして同じ楽器なのに先輩と私で音が違うのだろう、「………うん　どこが違うのかなあ……」と答える大介も野球部の練習中につばさのその言葉を意識します。このお互いが励まし合われる感じがなんだかとても「青春！」という感じです。自分の上達が感じられて練習が楽しい、もっともっと上手くなりたい、野球で言ったら甲子園のようなものである普門館、そこに私が行きたいって図々しいかなと言うつばさに「夢が成長したんだな!!」と言ってくれる大介君。
もう下を見なくなったつばさ、先生にまっすぐに「どうしたらうまくなれますか!!」。
練習時間は皆同じだから「内容」、それを聞いた大介も一歩前進です。

毎日の筋トレでパワーアップしてきたつばさ。
相変わらず合奏では杉村先生にボロクソに怒られますが、大介の「がんばっていいんだよ」との言葉、怒られてるのは自分だけではないとも気付き、上を向いていられる。上向いてがんばろう。

大介が練習中にケガをして、保健室で診てもらっている時の
「これは本番だとかこれは練習だとか　そんなうまく切りかえれねぇよなー」
との言葉に目からうろことお礼を言います。
テストに受かれば定演でつばさも吹けます。
「ダッタン人」って実在の曲かと思ったら、歌劇 「イーゴリ公」より 「ダッタン人の踊り」というのがあるんですね。オペラの曲です。

定演で先輩に渡す手紙、つばさはまず森先輩への物から書き始めますが、その言葉はいつしか大介への憧れの気持ちに。
いよいよ定演、部活の皆からも、大介からも「お守り」をもらい、下手だけどベストをつくそう－－。
がんばってきた、テストもOKだった、合奏もホール練もやれた、本番と思って練習してきた、下手で当たり前　思いっ切り吹こうと思っていたのにリハーサルで大きく音をはずしてしまうつばさ。何故ハズしたのか、その原因を考える暇もなく定期演奏会が始まってしまいます。
リハで音を外して本番で吹けなかったつばさ、同じトランペットパートの水島君には気付かれてました。「何のためにやってんの？　がんばるんじゃなかったの？　これからも吹かないつもり？　それってやる意味あんの？」
返す言葉もありません。
自分だって野球部の練習が辛いのに、それでもつばさのちょっとした不自然さを感じ取って、疲れているのに励ましてくれる大介の存在が本当に救いです。つばさも大介くんには本当のことが、弱音が言えます。

手
いっぱいタコ？　マメ？　あるなあ
アザもあるなあ　キズもあるなあ
大きな手だなあ
私これからなんだなあ
いっぱいキズつくって　アザつくって
たくましくなりたい
私　今
まだ1回転んですりむいたくらいだ


第1巻(★)

青空エール（1）

『高校デビュー』を全巻大人買いして読みたいこの頃です。

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