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カテゴリ:漫画
俺様ティーチャー(第4巻) やっとやめたヤツの気持ちがわかった これは堪らないな 自分のせいで誰かが傷つくなんて しかも それが 大事な人だなんて… 夏男(なつお)=男装した真冬が大活躍の第4巻です。 今回もバカバカしさ全開。 用心棒部の部長さん(桶川)が生徒会長の雅様に呼び出され、何だと思ったら、「学校のいざこざを解決する正義の部」=用心棒部と同じ活動内容の「風紀部」が出来てしまったのでどちらかの部を廃部に追い込むか吸収合併しろ、と。 風紀部vs用心棒部の戦いが始まる--(?) いつでも戦えるよう「夏男」でいろと鷹臣くんに言われる真冬。 「おーー夏男じゃんっ すっげー久しぶりだなーー」 早坂くんのフレンドリーな態度が嬉しい! 早坂くんの友情を拒むなんて私には無理よ!という夏男=真冬を鷹臣くんは容赦なくぶっとばす!(笑) そんな二人を見て引いてしまう早坂くん。 「えーと……お前ら アレか? 禁断の恋とかそういう…… 遠回しに言えばホ…」 全然遠回しじゃないし(笑)、否定すれば正体がバレる、肯定すれば距離を置かれる板挟み。 用心棒部の偵察は難航しそうなので、その辺の不良から話を聞くことに。躊躇無いワルの夏男! お前には正義がないのか!? 真冬には、男装して夏男になれば不良ができて、黒崎真冬本来の姿ではケンカができないというジレンマが相当あるはずなんですが、ノリがギャグのそれなのでまるで悲壮感がありません。しかも携帯のアドレス帳に登録されているのが実家・鷹臣くん・早坂くんの3件のみで、友達が実質的に早坂くん一人だけというあまりにも「独りぼっち」な状態すらネタにされてしまうという。 街の不良から聞き出した話では、用心棒部はケンカを正当化したいだけの連中が集団で一人をいたぶる闇討ち系。早坂くんを一人にするのが不安な真冬。真冬はかつての子分達がどう自分自身を守っていたかを思い出し、夏男として、早坂くんを「育てる」計画を立てます。 ところが特訓を始めると拳を避(よ)けない、受け身もできない早坂くん。避けたくないのは仕方ないとしてせめて受け身を身に付けさせようとしたらでんぐり返しの親戚だと思い込み、これ以上受け身練習を続けたら早坂くんが死ぬ(笑) 今まで何も考えずにケンカしていた早坂くんは、まるでRPGで力のみを上げていくタイプ。 特訓を始めて一週間も経たない内に早坂くんの下に用心棒部から脅迫状が。 「黒崎真冬はあずかった。返してほしくば旧校舎へ来い。」 夏男を遠ざけ、一人で旧校舎=用心棒部の溜まり場へ向かう早坂。真冬と間違えられて拉致される夏男(結果的には真冬本人なんだけど)。 まんまと呼び出されて用心棒部にボコボコにされた早坂くんを見て、脱出した夏男の怒りは炸裂。 「てめぇはパシリだ 呼んでこいよ部員全員 今すぐだ」 夏男の圧倒的な強さに叩きのめされる用心棒部の部員達。 ダチ一人のために自分を投げ出すのが信じられない桶川番長。「仲間も友達もいつかは裏切るんだ てめぇもいつかその事を知るさ」。 人を「信頼」できないその悲しさ、大事にされていることに気付けない愚かさを思い知っている真冬は、もう二度と同じ過ちは繰り返したくない。真冬はかつての子分達に裏切られた、捨てられたと思って緑ヶ丘に来て、全く新しい生活を始めているわけですが、ここに来て初めて「絆」というもの、その大切さを知ったわけです。「夏男」の仮面を被ったままではあっても早坂くんという友達ができ、お互いに信頼しあうことを覚えた二人。 不良達の間にあるのは「上下関係」だけではなくて、そこに「友情」も確かに存在するのだということ、バカバカしいギャグのノリで描かれているので本質的な処が分かりにくい漫画ですが、実はかなり恥ずかしくて照れくさい感情がテーマになってます。「俺のこと信じろよ」なんて赤面してしまうような台詞です。 しかし学長とカケをしているはずの鷹臣くんが結局何もしてくれないのが理不尽だ。 真冬の元子分・舞園誘人=マゾ君が白い粉 --で作ったクッキーを手に真冬を訪ねに来る。真冬さんが番長の地位にいないと驚愕、桶川番長と早坂くんの手を借りても結局「真布湯(まふゆ)」さんに会えなかったエピソードをはさんで、真冬が何故か不機嫌な鷹臣くんに強引に海に連れて行かれる第23話です。 教師は「聖職者」、ムカつく奴も殴れねぇし歩きタバコも出来ねぇし好きな場所でうんこ座りも出来ねぇんだよと欲求不満が爆発しそうな鷹臣くん。「賭けさえなければとっくに辞めてたぜ」。 そういえば泳げなかった真冬が溺れかけ、この後30人以上のカツアゲ集団相手に鷹臣くんが思う存分大暴れです。本誌では既に第32回まで進んでるのでそろそろ第5巻出てもいい頃(1巻に5話採録される)。 鷹臣くんが本当は何をしたいのか、なんのために教師をやってるのか、そういう事が少しずつ見えてきます。この漫画は真冬が主人公で、真冬の視点で展開を楽しむのが正解なんでしょうが、『俺様ティーチャー』という題名通り鷹臣くん視点で読むと新たな発見があると思います。 最新の第32回が掲載されたのが「花とゆめ」11号、その前の第31回が8号掲載です。10号掲載の番外編(10枚)は連載回数にカウントされてません。第5巻はおそらく第23話~第27話と番外編の採録になります。 お薦め度:★★★★☆ 第1巻~第3巻 透明ブックカバーはこのサイズ 透明ブックカバー☆新書版用ブックカバー(5pack)☆ 透明ブックカバー☆新書版用ブックカバー(10pack)☆ 楽天ブックスは現在「1500円未満でも送料無料」キャンペーン中(新刊に限る)。 にほんブログ村
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最終更新日
May 7, 2009 02:38:28 PM
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