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カテゴリ:中国人という人たち
ぼけっとしていたら、このブログが2万ヒットを越えていた。
アクセス記録を見たら、gree.jpとなっていたので、 2万人目の来訪者はGREEつながりの人に違いない。 皆様、感謝。 そしてこのブログももうしばらく続くに違いない。 書いてる本人にまだやめる気がないみたいだし、 書くネタはあるみたいだから。そう北京にいる限りは。 この週末の北京は青空が広がって、コートを着ていると汗ばむくらいの日和。 バスに乗って、市内を巡る。 腰掛けて窓の外をぼーっと眺めていたら、 車掌の「誰か二人分座席を譲って」という声が聞こえた。 見ると齢70を超えているとおぼしき老夫婦が目の前に立っていた。 おばあさんのほうに「座ってください」と立ち上がったら 「いいですよ、いいですよ」と遠慮するのだけれど、 「だめだめ、座って」と座らせてしまう。 おじいさんのほうも前に腰掛けていた女性が席を譲って、 夫婦仲良く日向ぼっこするかのようなのんびりとした光景ができあがる。 ところが、昨日、これは席を譲るべきなのかどうなのかちょっと考えてしまった。 IKEAで組み立て式の椅子を購入し、バスで移送しようとしていたときのこと。 とあるバス停で、 大きな飼料の袋を抱えた民工(出稼ぎの肉体労働者)の女性が乗ってきた。 私の座席の斜め前でつり革につかまっていた彼女は、なんとなくおかしい。 隣に立っていた男性の肩掛けかばんが自分の体に当たるのが気になるのか、 やたらにかばんを触っていたかと思ったら、肩を回すようなしぐさを見せる。 それからしばらく経って、急にしゃがみこんだ。 が、周りは誰も彼女に配慮を見せない。 また立ち上がった彼女に車掌がたずねる。 「まだ乗車券買ってないでしょ?どこから乗った?」 「今乗ったところ」 「どこまで?」 「○○○(バス停名)」 行き先は私と同じ。でも、今乗ったんじゃないよな。 その後も彼女はしきりに目を閉じて肩を回している。 まもなく下車するバス停に着こうとした頃、またしゃがみこんだ。 「座りなさいよ」。私は手を伸ばして女性の肩をたたく。 無言で座って、前の座席にそのまま突っ伏す彼女。そしてバスを降りる私。 どうやら体調が良くないのはわかっていたけれど、 なんだかこの人に席を譲ってはいけないような変な空気が漂っているバスの中で、 私自身も譲るべきか迷ってしまって、ついに下車寸前まで声が出なかった。 そして降りるはずの場所で降りなかったあの女性。 なんだか自分自身、頭の中も心の中もすっきりしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.19 19:17:32
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