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カテゴリ:中国人という人たち
うちの近所にスタバができた。
案外外人居住率が高い地域のくせに、カフェ不毛地帯だった自宅近辺。 たかがスタバ、されどスタバ。 上島コーヒーとは比べ物にならないくらい快適だ。 謎のスイスコーヒーより安心だ。 やれやれ、今日はそのスタバからエントリー。 うちの近所は外人が住みそうなマンションもあるし、ホテルも多い。 週末になると賑わう市場もある。よってこのスタバも外国人の出没率は高い。 となりにかけた白人夫婦のグループ。 彼らはどう見ても英語圏の白人だ。 なのに連れている赤ちゃんは、どう考えても黄色人。 ・・・書類だけの手続きで養育しているのか? いずれにせよ、この子たちは間もなく海を渡って目の色の違う親に育てられるのだろう。 多分、中国語は母国語にならないのだろう。 これって、やっぱり中国だよ~、って気がする。 ちょっと話は変わる。 仕事の依頼と互いの近況報告を兼ねて、 私の仕事をサポートしている中国人女性Lさんをカフェに呼び出した。 相変わらず時間に縛られるのが嫌らしく、正規の仕事を持たないのだが、 顔が広いせいかアルバイトで十分やっていけているようである。 またまた最近、彼女は面白いアルバイトをやったみたいだ。 それは試験監督。 これが、いかにも中国なのである。 学歴・経験重視の中国人の就職市場。 1つでも何かの資格や学歴があれば条件がずいぶん違うらしい。 大学生だけでなく、社会人にも「成考」というのがあって、目の色変えてこの試験に臨む。 Lさんが担当した成考は、河北省にある学校が主催するもので、 それにパスするとその学校の社会人過程への入学が許可され、 修了の暁には学位獲得の証明がいただける。 今回受験するほとんどは北京在住の中国人で、 これから通うのは北京市内にある分校だったのだが、 試験だけは河北省の本校で受けなければならない。 彼女は総勢200人をバスに乗せ、受験修了の翌日まで彼らの管理を任された。 現地に到着してから彼女は受験者全員の携帯番号をチェックする。 緊急の事態が発生した場合、連絡が必要になるからだ。 しかし、おもしろいのはそれからだった。 試験当日、受験生は筆記用具と受験票だけを持って着席する。 Lさんは試験開始後、ころあいを見計らって、 報告のショートメッセージを打ちに校舎の外に出る。 何?学校から出るの? 「そうそう、校舎の外じゃないと電波通じないの~。 携帯を使ってのカンニングが多くってさ、 学校ごと電波通じなくしちゃうのよぉ」。 中国のカンニングや替え玉受験事情はかなり深刻である。 科挙の時代からだからこれも1000年くらいの歴史があるのか・・・な? 携帯電話は持ち込み禁止のはずなのだけれど、 うまいぐあいにそれをすり抜けて持ち込む輩はいくらもいるようである。 そんなんならもう学校ごと携帯使えなくしてしまえ! 食らわば皿まで。 ネット規制同様、相当な力技。 「多分ね、あの受験生の中にもいたと思う。 携帯の表示見てみたら、アンテナ立ってなくて、頭真っ白になっちゃったヤツ~」。 Lさんがきゃっきゃと笑う。 こうした強行手段のおかげで、入学試験の合格率は20%程度だという。 「まあ、それだけ勉強しないで学位だけほしいっていうのがいるのよねぇ」。 まったくまったく中国だよな。。。 おかげで、替考(=替え玉受験)っていう単語を覚えたよ。 そんなの覚えて使う機会あるのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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