自然界の本能
毎日事務所でリハビリしながら、少しずつの変化はあるものの、マール本人の「やる気の無さ」「やらされてる感」のマールに、違和感が付きまとった。インドやタイの犬達と何が違うのか…答えは明らかでした。マールは、半野生で育った犬ではない。狩らなくてもご飯も食べれてきた。逃げなくても殺られる事もなかった。「本能」の違いだとは分かってはいましたが、「心」の違いにも大きな差がある事に気付いた。マールに今、必要なのは「刺激」。「遊ぶ事」「追いかける事」なんでも良いと思いました。ドッグランがコンクリートのため、マールの足が擦り切れてしまうので、ランを自由に引きずらせる(歩く)事はさせられません。擦れきれ防止のため、足に何か装着すると、「付けられてる感」をマールに与え、リハビリは無意味になります。カートに乗せて、ランデビューしたのですが…群れの犬達、マール本人も、「違和感」を感じてました。そこで!!スタッフの体力勝負となりますが…後ろ足を持って、マールを自由に歩かせる、走らせる…というリハビリメニューに変更しました。すると…大きな変化が現れました。半身不随のマールは、「気の強い」仔だとばかり思ってた。でも、それはちょっと違っていたのかもしれない…犬猫が大嫌いで、吠えたり威嚇が激しいと思ってたのも、誤解してただけなのかもしれない…マールは、今の自分の体を一番分かってたから、恐怖心を持っていただけなんです。それが、威嚇という形で自分を守ろうとしてた…それだけだったんです。後ろ足をサポートされて、動き回るようになったマールは、犬達の輪に入ろうと、友好的な仔になったんです。以前は、足を引きずりながら移動するマールに、恐怖心から吠える仔、元猟犬は狩猟本能の出てくる子続出でしたが、群れの犬達も、マールを「犬」として接してくれるようになりました。足の筋力も強くなり、麻痺した足は数ヶ月はかかると思いますが、筋力だけでカバーできそうな気がします。マールに「支えられてる」と甘えがでないように、四本足で立たせては手を離すというやり方もしています。少々スパルタですが、後ろ足に力を入れなきゃ尻もちついて痛い…を繰り返してます。毛布やオムツ…自然ではないので、マールのお尻をカバーする事はできないんです。マールのリハビリは、あくまで「自然」という事が、マールの「心」を変えるリハビリでもあるのです。でも、ケガに繋がらないようこれにも限界があり…つくづく、芝生のドッグランを造っていなかった自分への腹ただしさ、マールに申し訳ない気持ち…手を離して尻もちつかせるたびに、コンクリートでは痛みも強いよね…と、胸が痛みます。私たちスタッフも、一輪車をバランス取りながら1時間持ったまま歩き、走ってるのと同じ状態なので、筋肉痛の日々ですが、マールに負けないように、私たちスタッフも頑張って続けていきたいと思います。マールが4本足で一歩踏み出せる事を信じて…保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ★山下由美mailお問い合わせ