泰心堂はりきゅう院　楽天出張所 鍼灸師＆整体師　藤井崇次（泰心堂）の個人ブログ

ども、泰心堂です。
昨日は休日をいただいてブログの更新も一切なしでちょっと羽を伸ばしに～
・・・といいたいところですが、結局、治療院で使うものの買出しをしたり、いきつけの鍼灸道具やに顔を出して仕入れをしたりしていました。

なんだか結局、休んでいませんね。

話を変えて、暇なときは古書を読み漁るのもいいですね。
で、ね、最近よく患者さんに聞かれるのが『冷え』、『婦人科病』（いろいろある。）、『不妊症』などの鍼灸治療について聞かれます。

ま、そういう関連も調べるかと古典といわれるものを読んでいるとですね・・・
『房事』の関係の話が結構多いんですね。房中術といったり、日本では『閨事』（ねやごと）と言ったりりもしますね。こういう言い方の方がすこし憚っているの宜しいかと思います。
はばからずに書くのなら『性生活一般』（Sex単体のことではありません）のことです。

ま、それもそのはず時の為政者にとって世継ぎの問題というのは非常に大事なわけです。女性の方も読んでいらっしゃるので書きづらいのですが、敢えて書かせていただきます。この時代の女性は世継ぎを産むことが仕事というか務めでしたのでそのためのあらゆることをしてきたわけです。その中で房中術が発達したり、房中の食養、医療などもどうやら発達したようですね。
このようにこの時代の方々は成人の務めとして『世継ぎの問題』を考えていたようで、非常に真面目に研究がされています。

たとえば『食養』。身体を冷やす食品はなるべくとらないとか、身体の状態に合わせて薬膳を処方してなどまあ、うるさい。
『身養』としては呼吸法があったり、鍛錬法があったりとなんだか不思議な世界ですね。

で、養生法だけでなく治療法としても生殖器を中心とした身体の状態を整える『鍼』や『灸』などもえらい真面目に研究されているわけです。

日本でも、九州のほうで淡海氏子宝の名灸というのがあったりします。これ中条流の灸と同じ取穴法ですね。切縄法というのを使います。以前ご紹介しましたので今回は割愛。

昭和の名きゅう師　故　深谷伊三郎師（私は孫弟子に当たるそうです。桑原師匠曰く）の深谷流灸術には『精力減退の治療』として腰部の灸法があったりします。『子宝熱望の灸』なんて名称のついたものもありましたね。
深谷流灸術の実態は本人が記述で残しているように、古来から伝わっている名穴、奇穴を積極的に取り入れつつ、新しく治効が検証された経穴、新奇穴なども混ぜた「この場合にはこう」みたいな特効穴治療が中心でした。師が集積されたものの中には実に古い時代から伝わる名穴も多数含まれていたようです。（全部は知りませんから。）

（切縄法＝目安に従って切った縄で治療穴を求める方法なんて私は使いませんし・・・）

ちょうど台湾での宮廷鍼灸の流れをくむと仰っている方の鍼術書が手元にありますが、そこでも不妊症の特効穴治療（３０回以上の治療が必要と記載）、子宮筋腫、内膜症などの治療法が載っていたりします。

・・・とまあちこちで研究されています。
当然ながら、私の治療の核になっています『積聚治療』でも同様に不妊症の治療を行っています。ただ、積聚治療は『自然治癒力』（自ら治ろうとうする力）を高めて、冷え＝機能低下を解消していく方法であり、非常に身体にとっては優しいやり方なんですが、すこし時間が多く掛かります。ただ、身体の反応を丹念に診ながら治療を加えていくので多くの方に合いやすいという傾向があります。やや頻度や回数というのが多くなりますが、痛い鍼や響きの強い鍼が苦手な方はこのやり方の方が身体にあうのではないかと私は思いますし、お勧めしています。

・・・とごめんなさい。ちょっと中途半端ですがもう予約の時間なので失礼いたします。

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