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テーマ:Jazz(1967)
カテゴリ:カテゴリ未分類
『Blue Moon』(ブルー・ムーン)
これは、リチャード・ロジャース作曲、ロレンツ・ハート作詞の1934年の作品です。 始めは「The Player」という曲名で映画のために書いたものだったのですが、 その映画は未完成のために使われなかったため、 「Manhattan Melodrama」という映画に「The Bad In Ever Man」という曲名で使われました。 そのあと、歌詞を変えてもう一回書き直して、そのときに「Blue Moon」という曲になりました。 この曲は映画やミュージカルのために書いたものではなく、楽譜だけが単独で出版され、 彼らの作品の中では一番楽譜が売れたといいます。 このあと、非常に多くの映画に使われ、スタンダード・ナンバーとなりました。 「Blue Moon」という言葉はハートの作った言葉のようで、 「憂うつ」「寂しい」「悲しい」といった意味のある「Blue」という言葉と、 「夢」という意味ももつ「月」の「Moon」という言葉をつけたものです。 「憂うつな寂しい月、ブルー・ムーン」に、一人ぼっちの私を見られてしまいますが、 突然、私が恋こがれていた人が現れて「私を愛してください」と囁く声が聞こえます。 すると、今までの青く寂しい「ブルー・ムーン」は金色に変わって見えたという恋の歌です。 ***** ●ブルー・ムーン Blue Moon 作詞:ロレンツ・ハート 作曲:リチャード・ロジャース 1934年 《ヴァース》 遠い昔、私がまだ笑うことすら知らないころ 私は月の光が大嫌いだった 詩人たちが粋だなんて言う夜の影も 月の光と同じように無味乾燥にしか見えなかった 待つ人なんか誰もいなかったから私は10時には寝た 誰よりも寂しいこの私にとって 人生は苦い飲み物のようだった 遠い昔、私の心はただの臓器にすぎなかった 私の生活には、これといった目的もなかった でも今の私にはあなたがいる モーガン財閥*ぐらいの金持ちになる野望さえも持つようになった かつて私は朝の明るさをののしりながら7時に起きたのが 今は目をさますと天国にいるのかと思うくらい 世界は何もかも素晴らしいという気持ちだわ 《コーラス》 ブルー・ムーン、あなたに私が一人ぼっちなのを見られてしまったわ 心に夢もなく、恋人もいない一人ぼっちの私を ブルー・ムーン、あなたに私がつぶやいているのを聞かれてしまったわ 誰か本当に愛せる人が欲しいと私が頼んでいるのを するとそのとき私の目の前に 私の腕がいつも抱きしめていたいと思うただ一人の人が突然現れて 「どうか私を愛してください」と囁く声が聞こえたの 見るとブルー・ムーンが金色に変わって輝いていたわ! ブルー・ムーン、もう私は寂しくないわ もう、心に夢もなく恋人もいなかった私ではないのだから ---------- 【参考】 *モーガン財閥 モーガンとは「John Pierpont Morgan」(1837-1913)という金融家のことで、 「On The Sunny Side Of The Street」というスタンダード・ナンバーの中に出てくる ロックフェラーと同じように19世紀後半20世紀前半にかけて大財閥を築き上げた人物のこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 1, 2005 11:34:04 PM
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