秋の空に立つ牛久大仏
つくば市に所用があって一泊し、翌日に牛久大仏へ寄ります。正式名称は牛久阿弥陀大佛。高さは阿弥陀如来の十二の光明にちなんで120m(像高100m + 台座20m)だそうです。立像の高さでは世界3位、ブロンズ製立像としては世界最大で、1995年にギネスブックにも登録されています。⇒そろそろ色づき始めた紅葉と牛久大仏。牛久大仏は、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺が事業主体です。浄土真宗の開祖 親鸞聖人(1173年~1262年が、後鳥羽上皇の怒りを買い、1207年に越後国に流罪に処せられ、その4年後に赦免された後、常陸国(現・茨城県)に入り、関東における布教の拠点としたそうです。⇒拝観料は大仏胎内すべて含めておとな一人800円。開園の9:30を待ちます。⇒大仏さまの1/1000のミニチュアと本物の牛久大仏。⇒実物大の螺髪の模型もあります。螺髪とは、大仏の頭部にあるぶつぶつで、丸まった髪の毛の総称です。⇒絵馬は、青い(=青銅)大仏さまです。⇒参道入り口の發遺門。お釈迦さまと阿弥陀如さまが向かい合い、我々を導く門だそうです。⇒發遺門の先は広く長い参道です。歩く人とと比べて、大仏さまの巨大さが分かります。⇒發遺門をくぐり 振り返ると釈迦阿弥陀二尊とガラスに映る牛久大仏が拝めます。⇒日本一の大香炉。胴回りが2m50cmの青銅製です。⇒いよいよ近くまで来ました。大仏さまの胸に空いている孔は展望台です。⇒横超の橋。橋の上に6つの足跡が描かれ、「な・む・あ・み・だ・ぶつ」と6歩で渡るようになっています。横超は仏語で「阿弥陀仏の本願の力で、煩悩を一気に断って浄土に往生すること」という意味で、廻り道をせずに、6歩で浄土に到着する意味が込められているそうです。⇒大仏さまの足元から見上げます。これから5層に分かれた空間を巡ります。⇒最初に通される1Fは「光の世界」。少しの光も届かない真っ暗な部屋です。扉の先に見えるひとすじの光に向かって進むと「慈悲の光」に辿り着きます。この部屋は周りの阿弥陀如来から放たれる12の光を象徴した空間となっています。⇒実物大の親指。高さは1.6mあります。⇒地上85mの展望台からの眺望。大仏さまの胸部に当たります。冬のよく晴れた日の朝には、富士山やスカイツリーまで見渡せるそうです。⇒3Fは「蓮華蔵世界」。蓮華蔵というのは極楽浄土のことです。約3,400体の黄金に輝く胎内仏が壁一面に安置されています。⇒2Fは「知恩報徳の世界」。約77席の写経席が用意された心落ちつく写経空間です。写経体験ができるそうです。⇒本願荘厳の庭。東本願寺に古くから伝わる鎌倉時代の作庭文献「山水秘伝抄」に基づいて造られた伝統的な浄土式庭園です。池には巨大な鯉が泳いでいます。鯉のエサやり体験ができますが、鯉がいっせいに押し寄せてくる様子はちょっと怖いです。⇒ラベンダーのようなブルーサルビアの咲く庭。秋の雲が輝いているようです。(牛久大仏 おわり)