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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先週の金曜日(5/13)、上野の東京都美術館に「若冲展」を観に行きました。
テレビ東京の番組「美の巨人たち」で伊藤若冲の「動植綵絵」を知り、ぜひ観たいと思いました。 午前10時過ぎ、上野公園入り口では「若冲展 待ち時間180分」のプラカードを持つ人の姿が・・・。 すごく混んでるらしいが、折角来たので諦めるわけにはいかないと歩きました。 確かに美術館周辺は長蛇の列。 私も流れに任せて並ぶことにしました。 「最後尾」のプラカードを探し並ぶのですが、この列はいったいどこまで続き、どこで折り返すのか分からないまま、美術館の周囲を2重の列ができていました。 さすがに主催者側は、日傘を貸し出したり、飲料水のサービスをしたり、無理しないようにと呼びかけていました。 確かに3時間で館内に入れましたが、館内でも並び、やっとのことで入場。 いよいよ鑑賞です。 伊藤若冲は京都の青物問屋に生まれ、40歳で家督を弟に譲り、画業に専念します。 その後10年間で、「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅を描き、京都・相国寺に寄贈しました。 この作品が東京で一堂に会すのは初めてとのこと。 「動植綵絵」は、鳥、魚、昆虫・・・、牡丹、梅、薔薇・・・と、あらゆる動植物を色鮮やかに繊細に描写しています。どれも生き生きして圧倒される作品で、とても素晴らしかったです。 若冲は、絹地の裏からも色を塗る技法を施し、当時珍しい南蛮渡来の顔料を用いるなど斬新的な画家だったことが伺えます。 くすんだ絹地に白が映えます。動植綵絵の「老松白鳳図」は目の覚めるような白い羽、羽先の赤と緑のハート型も色鮮やかで印象的です。 画面いっぱいに描かれた牡丹の花「牡丹小禽図」や密集して描いた小さい薔薇「薔薇小禽図」は、とてもモダンな柄に感じました。 また、大作の屏風絵も素晴らしかったです。 左に潮を噴き上げている黒い鯨、右には白い像を墨のモノトーンで描いた「象と鯨図屏風」は、とてもユーモアがあり大胆で斬新です。 「鳥獣花木図屏風」は、鮮やかな青を背景に、たくさんの動植物とともに白い像が描かれています。まるでタイルのような方眼の目に描かれ、「升目描き」という技法を使われています。見ているだけで楽しくなります。 まさに、江戸時代の鬼才「伊藤若冲」の情熱あふれる絵に触れ、大変感動しました。 「若冲展」の会期は、5月24日(火)までです。18日(水)はシルバーデーで65歳以上の方は無料なので、相当混雑すると思います。もし、興味があればお早めに! ● 「生誕300年記念 若冲展」のホームページ http://jakuchu2016.jp/ ● 東京都美術館のホームページ http://www.tobikan.jp/exhibition/h28_jakuchu.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.18 20:29:12
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