|
カテゴリ:もろさわようこ・おんなの歴史
今年は20年に一度式年遷宮。
第一回の式年遷宮が内宮で行われたのは、持統天皇4年(690)のこと、 それから1300年にわたって続けられ、今年は第61回目にあたるという。
昔から不思議に思っていたことがある。 伊勢神宮は天照大御神、すなわち女の神様を祀っているということだ。 皇室は男系で継承されるべきだと考える人たちにとって、 皇室の祖神が天照大御神であるという点は矛盾とはならないのだろうか。
持統天皇も元明天皇も女帝であった。 卑弥呼は言わずもがな、おんなである。 月の障りがあるゆえに穢れてものとされた女の歴史があるが、 その昔、命を産むおんな は神聖なものとして崇められ、 またシャーマンとして一族の守り神の役目を果たしていた。 その証を、もろさわさんは沖縄の祭祀の中に見つけた。 やまんばの場合は、 1994年に訪れたアメリカののニューメキシコ州において、 先住民族の遺跡をめぐる中で現地のガイドの説明にそれを聞いている。 年長の女たちが車座になって政をしていたしていたという話に、 同じモンゴロイドのルーツをもつおんなとして、 驚きと感動に心が揺さぶられた感覚は褪せることはない。
日本の女性議員や企業の役職に就いている女性の割合は、世界的に見て非常に低い。 是正が叫ばれながらも、なかなか実効性が伴わないのはどこに原因があるのだろうか。 「女子供」という言葉に象徴されるように、 おんなも子どもも、男の所有物として扱われていた長い歴史がある、 男の側だけでなく、おんなの側にも、そのメンタリティのしっぽが残っていて、 女性の社会進出を阻むものの一つとして働いている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.03 21:12:10
コメント(0) | コメントを書く
[もろさわようこ・おんなの歴史] カテゴリの最新記事
|