|
カテゴリ:もろさわようこ・おんなの歴史
少し前のNHK「心の時代」で、落合恵子さんの話を聞いた。
震災後、反原発の運動が盛んに行われている時、 彼女は母親の介護をしているので、 集会にもデモにも参加できなかった。 その時彼女が仲間に伝えた言葉が、 深く胸に落ちた。
というような趣旨であった。
番組を見た時の私はというと、 体調を崩す前に参加していた市民活動から離れてしまっていることに、 自分の中でまだきっぱりとケリをつけてはいなかった。 積極的に外に出かけての活動を再開することはもう考えてはいないのだが、 未練というか、後ろ髪をひかれるというか、 そういった気持ちが残っていたのだろうと思う。
心のなかでは、塾の子どもたちやその親との関係の中にこそ、 子どもの人権に関わってきたこれまでの経験が活かせると思ったし、 その手応えも感じていたのだが、 落合恵子さんの話を聞いて、 自分の気持がはっきりした。
私はここで、目の前の命一つ一つと丁寧に関わっていこう。 直接は勉強を教えるという行為なんだけれど、 その関わりの中で、 「あなたは世界に一人しかいない大切なひと」だと私は思っているということ、 自分の人生は自分で選んでいいんだよということ、 こういう考えのちょっと変わったおばさん(おばあさん)もいるんだよということ、 そんなことが伝えられたら。。と願う。 私なりの私らしい社会との関わり方にちがいない。
今日も、午前中一人のお母さんの話を聴いた。 来るものは拒まず、去るものは追わず。 それが許されるのも私塾なればこそ。 (^J^)
テーブルのあけびも耳傾けていてゐる やまんば お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[もろさわようこ・おんなの歴史] カテゴリの最新記事
|