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早めに着けて練習しようと思ったが、周りが仕事していて騒々しくて何もできなかった。印刷したパワーポイントを緊張の中めくる程度。じきに発表会が始まる。言い出しの台詞は考えた。後は流れに任せるだけだ。
他の人の発表を聞いているうちに胃が痛くなってきた。午前の部が終了して昼になっても食欲は全くない。とにかく腹に詰めようとコンビニサンドイッチをパクつく。味わう余裕なし。 やまやろうの出番は午後だ。白い顔で待つ。出番直前になったら緊張感は薄れ頭の中がクリアーになってきた。良い兆候と感じた。 ついに喋る番になった。考えていた台詞を口にした後は勝手に言葉が出てくる。スライドを見たら場面場面で適宜説明が淀みなく言えるのだ。 本番に強いタイプなのではと前から少し思っていたが、今回合わせ3回ぶっつけで発表していずれも何とかこなしているところから、本当にそうなのだろう。 発表終盤、まとめの少し前から、とめどもなく汗が流れ始めた。原稿やネクタイにポタポタと滴るほどでハンカチでは拭いきれるものではない。おまけに意識が遠のきそうになってきた。 ここで黙ったら発表自体がおじゃんになると思ったのでろれつが回らない中、何とか最後まで喋り通した。頭が空っぽになっていたやまやろうに厳しい質問が飛んで来なかったのは救いであった。 ワイシャツは腕まで濡れている。この異常発汗は投薬血中濃度が低下したためなのではと後から思った。毎日飲んでいる薬を忘れたんだよね、いきなり断薬したら身体が変調きたすのも当然か。 発汗と悪寒、頭痛はその後も続く。懇親会では酒に酔っているのか断薬症状なのか判断つかなかった。そんな体調でも二次会に行っているし。 だって部長が。それだけなら帰れたかもしれないが、たまたま玄関で会った顧問が「蕎麦食べに行こう」と誘われるものだから、東京の蕎麦屋で一杯やりたいと願っていたやまやろうとしては、断る理由がなくなってしまったのだよ。 つまみは一切口にせず新潟の酒、久保田を蛇の目でちびちびやり、へぎそばをすする。腹一杯であったが蕎麦ならいける。もう少し食べたいくらいだった。 この顧問には会社組織の中で悶々としていた時から目をかけてもらっている。それに報いるには鬱鬱とせずに前に進む必要がある。現状を人のせいにせず自分で解決していかなければならないことに気付かされた。できるか分からないがやるしかない。仕事への決意を新たにしたやまやろうであった(でももう倒れそう)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/06/05 12:20:54 AM
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