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カテゴリ:歌舞伎
現在では見得(見栄)は、張ったり切ったりするけど、
これも歌舞伎用語かららしい。 歌舞伎演出で、役者さんが感情が高まった場面で、 一瞬動きを止めて、客席をにらんで一定のポーズをとること。 スローモーションでゆっくりと動いて印象づけ、 一番かっこいいところで止めて、にらみつけるわけ。 ここで、大抵、附け(つけ)が入る。 附けとは、舞台上手のはしっこで、四角いけやきの木版を 拍子木で打って音を立てることで、 これが入ると、決まったね!!という感じ。 この時、大向こう(おおむこう)からタイミングよく、 「~屋!」「~代目!」「待ってました!」などと声が掛かる。 大向こうとは、舞台から一番遠い席(今なら3階B席や一幕見?)。 掛け声がかけられるようになるには、劇場に何度も通って、 作品に精通しなければならない。 そういう常連さんの為の安く観劇できる席、が大向こう。 確かに掛け声は、桟敷や一階からは聞こえず、 大向こうから威勢良くかかる。 役者さんが見得を切って、附けが入って、大向こうから掛け声。 これこそ歌舞伎!という様式美の最たるものである。 先日、はじめて女性の声で掛け声を聞いた。 やんちゃもいつか、「待ってました!」とやってみるぞ~! 歌舞伎名作撰 勧進帳 ◆20%OFF! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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