決算期直前のJAL・ANAの仁義なき戦い
私が勤める某外資系企業の会計年度は7-6月なので、意識しないとつい忘れがちになってしまうが、世間一般ではもうそろそろ決算期末を迎え、にわかに忙しさを増している頃ではないかと思う。 そんな中、マイラーには嬉しいつばぜり合いが繰り広げられている。JAL・ANA間の熾烈な国内線客争奪戦である。 先手を打ったのは、業績悪化が伝えられるJALである。 度重なる不祥事のつけが回ってきて自業自得としか言いようがないが、決算期を前にしてまさにマイルの大盤振る舞いと言ってもいいスペシャルキャンペーンを打ち出している。 詳細はJALのサイトから辿っていただきたいが、1/15~3/31の国内線のマイルが2倍になるだけでなく、搭乗回数に応じて最大15,000マイル(15回搭乗)のステップアップマイルに加え、上級館員へのステップアップに必要なFry Onポイント(上級会員へのステータスアップに必要)のボーナスや、ラウンジ券のプレゼントなど、まさになりふり構わぬ囲い込み体制を敷いている。 しかも、4回以上の搭乗(2/1~3/31)で、10,000Fry Onポイント提供、というキャンペーンも平行して行っており、まさにJAL必死やな、と感じさせられる内容となっている。 っていうか、ここまでの厚遇をみると、他の時期に乗ってちびちび貯めていたマイルは一体何やってん、と悪態の一つでもつきたくなるほどである。 そんな中、JALを奈落の底に突き落とすチャンスのANAもすぐさま対抗装置を取っている。ダブルマイルは当たり前、ステップアップボーナスマイルキャンペーンも、あっさり追従の構えである。 ただし、対象期間をよくみてみると、JALは1/15~3/31の約10週が対象期間なのに対し、ANAのそれは2/1~3/31と若干短い。 それでも最大で付与されるステップアップマイルは、どちらも15回搭乗の15,000マイルであるから、ANAの方が損なように映る。 しかーし、今回のキャンペーン合戦の目玉はせせこましいマイルの付与競争にあるのではない。業績悪化に怯え、悲壮感すら漂うJALのそのなりふり構わぬアプローチをあざ笑うかのような、サンクスプレミアムキャンペーン。 これこそがJAL・ANAキャンペーン競争の本丸なのである。 詳細は、ANAのサイトから確認していただくことにして、下の画像をご覧いただきたい。 対象は、同じく2/1~3/31搭乗分である。 なんと、期間中7回の搭乗でブロンズ、10回の搭乗でプラチナ、そして20回以上の搭乗でダイヤモンド会員になれてしまうのである。 特にダイヤモンドは、正攻法に取得しようとすると、年間プラチナポイント100,000ポイント以上(例えば最低7回はビジネスクラスで北米または欧州往復するなど)、または120回以上(例えば週1以上どこかを往復し続けるなど)しないと取得できない。真面目に想像すると、ダイヤモンド会員になる前に身体を壊してしまうのではないかと思ってしまうほどのヘビーユースである。 それが、たった日本国内10往復で獲得できるとは(ただし、冷静に考えて制限時間は8週間なので、低いハードルでないのは事実だが)、まさに最上級会員を目指す方にとって、見逃せない期間であるといえるだろう。 2/1 地獄の7:05神戸発羽田行&2/2 煉獄の6:40羽田発神戸行で、今年3度目の東京出張をこなした私。このキャンペーンを意識して組んだ訳ではないが、来週・再来週にも東京出張が入っており、2/2現在、キャンペーン期間中、仕事で少なくとも6度のANA搭乗が予定されている。 1/3のエントリーで書いたように、本年度ANAプラチナを獲得したわけであるが、この勢いに乗って、無理矢理プライベートであと2往復どこかへ移動してでも、来年度もプラチナを狙ってやろうかと虎視眈々とカレンダーを眺める今日この頃なのである。 私の場合、3月上旬に2週間ほどアメリカに行く関係上、実質ANAとの勝負(?)は6週間である(ダイヤモンドを通常の仕事と平行して狙うと、さすがに身体に変調をきたすと思われ…)。 この機会に皆様も国内を移動する用事があれば、ANAをお使いになってはどうか。 …ただし、2/9(金)の晩に羽田から大阪三空港に移動するのだけは避けていただきたい。 通常でも金曜日の晩の空の便は混雑するが、来週は三連休の前日とあってか、さらに予約が殺到しているようである。 実際、2/2の夕方時点で、羽田からの帰りの便の状況はご覧の通りとなっている。 帰りの便がマジで取れなくて困っている。 たちゅけてくだちゃい。