2006年度 山車その27
いよいよ本年の山車紹介もこれで最後です。最後はもちろん「賣市附祭山車組」です。自分のところなので、最後にしました。本年は残念ながら入賞を逃してしまいましたが、個人的には、良い出来栄えだと思っております。本年題材「大津絵道成寺」八戸の山車としては初物の題材です。江戸初期に親しまれた大津絵から抜け出た鬼を、これもまた大津絵から抜け出た「矢の根五郎」が鬼を鎮めに来る場面。大津絵で描かれている藤娘、鷹匠、弁慶等歌舞伎に登場する人物が山車に配されている。道成寺のパロディでして、道成寺では清姫は蛇(龍)に化けます。この大津絵道成寺では鬼に化けます。歌舞伎の演目にある題材です。釣鐘供養に舞を舞たいと願い出る女性がいた。鐘番の弁慶も住職の許可で認める。その娘は藤娘へ変わるや、鷹匠、座頭、船頭と変化して最後は鬼に化けます。そこで矢の根の五郎が押し戻すという場面です。