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2017年11月13日
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社会規範に違背した者にはその罪を償い悔い改めさせるために、懲役・禁錮・拘留などの刑罰が課される。
これらは受刑者の自由を剝奪する刑で、自由刑といわれる刑罰である。

それらの刑罰を課す場所を刑務所というが、古い時代には監獄・獄・獄舎・獄屋・囚獄・人屋・牢・牢舎・籠舎・牢獄・牢櫃・籠櫃といわれることがあった。

外国では13世紀ころから刑罰として自由を拘禁するために施設が用いられるようになったが、その当時は修道院などを一時的に使用する場合が多かった。

未決囚や執行を待つ死刑囚などを拘禁する場所は、牢獄と呼ばれた。
当時は拘禁の期間が比較的短かったことから、裁判所庁舎などの簡易的非衛生な施設が使われたという。

16世紀ごろになって、現代の刑務所に相当する施設が出現したとされる。

さらに下がって19世紀になると自由刑といわれる「懲役・禁錮・拘留」の自由の剥奪を内容とする刑罰が中心になり、各地で本格的な刑務所の建設が行われるようになっていった。

主な刑務所の制度としては、独居拘禁制と共同拘禁制の2種類がある。
アメリカでは前者が、ヨーロッパでは後者の制度が採用された。

日本の古い形の刑務所は囚人の脱走防止を図ることを主として敷地の周囲が高い塀で囲まれているのが通例だが先進諸外国では、近代的な工場を持つもの・金網のフェンスのみのもの・ビルディング形式のものなど「監獄」を想像できない刑務所も誕生するようになっている。

刑務所は罪の償いを行うべき場所であり、それが前提で運営されている。
執行される刑は禁固刑・懲役刑・死刑などいわゆる自由刑といわれ身柄が拘束されるものに限定される。
しかし社会復帰が可能と見込まれる者に対しては、そのための支援を行う機能も併せ持っている。

刑務所を隠語で、「ムショ」という。
ムショという言葉は刑務所の名称が現れる以前からあった言葉で、刑務所の「務所」から派生したものではない。

監獄の名前が刑務所と置き換わったのは、1922年(大正11年)である。しかしそれより以前から「監獄」が、「ムショ」の隠語で呼ばれていた。

刑務所の名前が使われるようになる以前の1915年(大正4年)に京都府警察部が発行した警察用語集に、「むしょ」は「むしよせば」が語源の隠語であるという記載がある。

現在の刑務所の飯は米7麦3の混合だが、当時の監獄の飯は物相飯といわれ麦6米4の麦飯であった。
そこから「六四(むし)よせば」となり、「ムショ」となったのだという。

「むしよせば」については、江戸時代の牢屋が虫籠のようであったことから「虫寄場」と呼んだのだという説もある。

明治41年の法律では監獄という言葉が規定されていたが、2007年(平成19年)に新たに制定された刑事収容施設法によって刑事施設に改められた。

これにより長い間旧監獄法によって運用されてきたが、刑事施設の管理運営と被収容者等の処遇に関する事項は刑事収容施設法によって運用されることとなった。

一般の刑務所では収容できない専門的医療行為を必要とする病気の受刑者を収容し、治療を行う刑務所は医療刑務所と呼ばれている。
薬物やアルコール依存症、摂食障害の受刑者も収容対象とされている。

医療刑務所は法務省矯正局が所管し、現在八王子市・岡崎市・堺市・北九州市の全国4か所に設置されている。

八王子医療刑務所は法務省矯正局の東京矯正管区に属する刑務所で、「八刑」の通称で呼ばれている。

この施設は1893年(明治26年)現在地に移転し、1981年(昭和56年)改修が完了したが改修してからでもすでに40年以上経過しており施設の老朽が進んでいる。

刑務所は犯罪者を扱う施設であること、近年事例は全くないが脱獄などの不安や治安の悪化などが懸念されることから迷惑施設として地域住民による建設反対運動が行われることが多い。

昭島市への移転新築計画についても、例外ではなかった。
当該地が存在する昭島市は平成15年度に国から、5年以内に跡地利用計画を立てるよう求められた。

その後平成19年度に法務局がセンターを建てたいと発表、昭島市長がこの受け入れを発表した。
地域住民は建設反対運動を起こしたが、議会では反対が否決された。

施設建設について地元了解が得られた法務省は立川基地跡地昭島地区土地区画整理事業として工事に着手した。
法務局の事業計画は立川飛行場跡地の西側部分約12万平方メートルの敷地に、八王子医療刑務所・八王子少年鑑別所・矯正研修所など9施設を集約し「国際法務総合センター」とする案であった。

構想発表から10年をこのほど、八王子医療刑務所移転部分の建設工事がほぼ完工した。
それに伴い今月10~11日の2日間、施設見学会が行われた。

建設反対運動は大いに盛り上がったが、完成した施設の内覧会に訪れた住民は僅かであった。

八王子医療刑務所は高いコンクリートの塀で囲まれているが、新たな施設は金網のフェンスはあるものの広い庭はその内部まで見通せる開放感のある作りになっている。
病人が収容者であることもあって、脱走の心配はないのであろう。


医療刑務所施設には、成人・少年・少年非行対策センターを含めて800人が収容可能だという。八王子医療刑務所は収容定員が433人であったから、かなり大規模となり国内最大となる。
 
移転を契機に「医療刑務所」の名称も変わって、矯正医療センターになる予定である。
公用開始は当初予定していた時期より遅れて、来年1月になる見通しだという。






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最終更新日  2017年11月13日 16時12分05秒


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