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カテゴリ:精神医療について
精神科医の斎藤茂太(さいとうしげた)先生といえば、穏やかな、
一般の人に向けた文庫本のイメージが強かったけれど、 『「まさか」の人に起こる異常心理』で、 祖父から三代続いた精神科精神科治療を続けることにおいて、 やはり、確固たる信念をもっていらしたのだとわかった。 親友のお嬢さんが精神分裂病(統合失調症)を発病し、入院させた。 スタッフは院長の知人ということでだいぶ気を遣って大事にしていた。 そのお嬢さんが、退院してから「小説」を出版した。(自費出版か?) 内容は滑稽なほど現実離れしており、 院長以下の関係者に対する憎悪に満ちたものだった。 それを読んだ担当の医師も看護婦も悔しいと涙を流す始末だったとある。 医者や医療関係者が患者に傷つけられるということは、 実際にあることなのだ。 ウイルスの研究をしている科学者がウイルスに感染しやすいように。 精神が病むということは、症状より、人との距離や とらえ方の認識が間違っているにもかかわらず、 そのことを自分で認識しない状態のほうがはるかに深刻だと思う。 性格的に歪んでいる人は、いくら親切にされても絶対に感謝できない。 いくら親切にお世話をしても、普通の人と違っていて、 感謝するどころか、ありもしないウラを探っては、否定にかかる。 悪意に満ちた言葉を執拗に投げてくる。 こういう人の辞書には、他人の優しさや親切、人情、 という言葉はないようだ。 『妄想性人格障害』というのは、ひがみっぽく、猜疑心が強く、 説得がきかず、ささいなことを「陰謀」があるなどと 曲解する人のことだそうだが、年をとったり、認知症になる他にも、 このような精神状態になる人はいる。 平井瑛子 ホームぺージ http://hiraiyoko.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月17日 11時23分02秒
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