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テーマ:心の病(7509)
カテゴリ:精神医療について
うぅぅーおもいー。鉛のように重いタイトルだー。(^^;
それはともかく、パニック障害研究と臨床の第一人者でいらっしゃる 貝谷久宣先生の本を読みながら、現在最新版の精神科・心療内科医療について べんきょーしていたわけですが、 けっきょく、 パニック障害という新しい病気の名前とゆーか分類がはじまったわけは、クラインという精神科医がうつ病の治療薬のイミプラミンを患者に与えた(←あんまり好かんなこの表現は)ところ、14人全員が不安発作をまったく示さなくなったと。 そこからさらに研究して、イミプラミン(SSRIが開発される前によく?使われていた三環系抗うつ薬)がパニック発作に有効であるとわかった。 そこでイミプラミンがよく効く不安発作を主症状とする症候群(シンドローム)が、パニック障害として認められるようになったそうです。 でさ、でさ、大事なことはさ、このイミプラミン登場でも、パニック障害が、すっきりこん♪と、きれいに治るわけじゃないってことだよね。不安発作がでないことと治ることは別だもんね。 イミプラミンは、三環系抗うつ薬で、三環系抗うつ薬の副作用は、かすみ眼、口の渇き、頻脈、尿閉、便秘、射○遅延(おっと!でも男性には深刻なことなんでしょうね)、記銘力低下、手の震え、性機能障害(EDになるってことか?!)、立ちくらみ、悪心(吐き気)、頭痛など、 だそうです。 「一部の三環系抗うつ薬は、大量に服薬すると心機能を低下させ、生命の危険が生じます」とある。 『血と言葉』で、うつ状態になって家に閉じこもって親戚の精神病院に入院されて隔離されていたヒロインが処方されていたけど、飲むふりだけして飲まないでいた薬も、これだった可能性がありますね。 この『血と言葉』の中の精神分析医の先生が、「薬を飲まないでよかったですね。あれは危険な薬なんです」と言っていたから。 『血と言葉』そのものが、けっこう前の話ですからね。 貝谷久宣先生は、医師の処方のもとできちんと薬をのめば問題ないし、飲まないほうが危険だと、本のなかでおっしゃっていますし、精神分析は時間とお金のむだとHP・パニック障害プラザの、アナライズ・ミーという精神分析がテーマの映画についての記事で書いていらっしゃる。 でも精神分析は、映画や小説にはできないものです。フロイトが映画にできないときっぱりと断り、自らの被精神分析体験を著した作家のマリ・カリディナルも、精神分析は再現できないと言っています。私もおそらく不可能だと思います。この映画だけをみて精神分析について語るのは無理があるのではないかと……。 私? 私は薬はいっさい飲まないで2ヶ月で、この本に書いてあるような重いパニック発作を消して元気になりましたよ。私がやった精神分析は、フロイトの精神分析そのままじゃなくて、日本人向けにたくさん改良しながら行ったものですから、通常の精神分析の欠点は全部カバーしてあるのです。 平井 瑛子 ホームぺージ 神経症(不安障害・ノイローゼ)を治す精神療法(心理療法) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月27日 10時16分32秒
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