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テーマ:統合失調症(分裂病)(226)
カテゴリ:精神医療について
本を何冊も出されている、とある有名な女性のベテラン精神科医。
(ここでもうすでに誰かわかってしまうかも) 実際にお目にかかったことはないけれど、 ウェブサイトやメールマガジンの文章から、 ハツラツとしていて、包容力があって、 優しくて、温厚で、それでいて どこかひょうきんで親しみやすく、尊敬できる方である。 でも、ひとつだけ、うにゃっと 疑問に思うことがある。 その先生いわく、統合失調症の人は 『光のお仕事をしている人達』なのだそうである。 むろん、差別や無理解や偏見や軽蔑するよりははるかにいい。 でも、そのようにたとえたら、統合失調症という苦しい病気でいることが ひとつの使命みたいな役割ということ、になってしまうではないか? 統合失調症は一生治らないときめてかかる先生が多い。 医師もそうだし、コ・メディカルもそうだ。 ……へーへーそうですか。さいですか。('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*) 私がかつて苦み苦しみぬいた 抑うつも不安神経症も、心の病気は一生治らない!と、 レッテルを貼られて、あんたはダメー!っと、 バッサリ打ち捨てられていたのと 統合失調症をとりまく現状はくりそつ同じだ。 だからこの先生も、「一生治らない」(と考えられている) 統合失調症の人にたいしては、やさしい言葉で、 オブラートにくるんで、レースのカーテンでもひく感じで そのような表現をしているのだろう。 でも当然のことながら、統合失調症であることは、 『光の仕事』なんかじゃない。 この先生も、れっきとした精神科医なら、科学者なら、 「光の仕事」なんて文学的な比喩で患者を 治療対象からはずさんでほしい。 事実上フォアボールで対決をさけて、 はなから勝負しないで敬遠しないでいただきたい。 と 私はせつに願う。 でももちろん、世の中にはいろんな人がいるのだから、 「正常」の範囲内の人を相手するのが得意で向いている、 この先生みたいな精神科医の存在もなくてはならないだろう。 まして、不思議な超能力?霊能力?のあるこの先生ご自身こそが、 人に希望と喜びを与える『光の仕事』をしているのだとは思う。 でもでも、どんな偉くて有名な先生がそう言ったって、 どう考えたって、やっぱり統合失調症を病むことは、 『光の仕事』なんかぢゃーないよ。 そいずはちがうっちゃー。(仙台弁) 統合失調症は、光とは逆の、むしろ、『闇』に無意識のうちに 近づき親しむというか、 「親しむ」といったら語弊があるならば、 悪意ある何かに攻撃され、浸食されることだと思う。 抑うつや神経症と統合失調症の違いは、ちょーちょー大雑把にいって、 異変を自分のなかにだけしまっておけるか、おけないか、 日常生活に影響する不便さや困難さの大きさや、度合いだと思う。 あと、恥をかく度合いも、かな。 ほんとつらいよね。 統合失調症の悩みを抱える方々には、 こころから、一日も早い回復をお祈りいたします。 平井 瑛子( ひらいようこ ) ホームぺージ 不安神経症を完治する精神療法(心理療法) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月25日 16時58分25秒
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