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April 5, 2007
カテゴリ：人生
人間の中で詩人 坂村真民 人間の中で タンポポ堂というから 俗人を離れた 静かな家で 仙人のように暮らしている 詩人のイメージを みな持ってこられる でも家は団地の中にあり 少しも変わっていなく がっかりされる そこの処が実に面白い 俗にいて俗を離れ 塵の中にいて塵をつけず 衆と苦をともにし 生きる詩を作ってゆく そうしたわたしの心を知ってくれるのは タンポポ堂の ダポポたちだけかも知れない 形あるもので永遠なものはない どこに居ようと 心を空にすれば 少しもけい礙するものではない 白雲は悠々 日月は光り 星々は輝き 鳥啼き 虫歌う 市井に在っても実に楽しい わたしは人間が好きであり 人間の中で終わりたいのだ
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