それは、寒い寒い冬の事です。
雪の混じった冷たい風が吹いていましたが、部屋の中は気持ち良く温まっていました。
ここは、地面の中の部屋です。
そこには、花が眠っていました。
ある日、雨が降りました。
雨のしずくは土の中まで染み込んで行き、花の根っこをゆすぶりました。
「起きなさい、起きなさいな」
「う、うーん・・・」
花の根っこは、なかなか目を覚まそうとしません。
そのうちに春が来て、温かいお日さまの光がさす様になりました。
お日さまの光は土の間をくぐって、花の根っこの所まで入っていきました。
そして花の根っこを、少しずつ、少しずつ、温めてやりました。
「ああ、体の中がムズムズする。手足をウーンと、思いっ切り伸ばしたいなあ」
花の根っこは目を覚まして、そんな事を言いました。
また、雨が降りました。
雨は土の中に染み込むと、花の根っこをくるんでいる、薄い皮を濡らして柔らかくして言いました。
「出て来なさい。早く、出て来なさい」
そこへまた、温かいお日さまの光が入って来て、ポカポカと温めました。
「ああ、もう、ジッとしてはいられないよう」
と、花の根っこは言いました。
間もなく根っこは、白いひげの様な根を出して来ました。
それから、薄緑の芽を伸ばして来ました。
芽はお日さま光をいっぱい浴びようと、お日さまの光が来る方へと伸びて行きました。
そしてとうとう、土の上に出て来ました。
「ああ、なんて明るいんだろう」
芽は、眩しくて困りました。
すると、お日さまは、
「やあ、やっと顔を見せてくれたね」
と、やさしく気持ちの良い光で、小さな芽を包みました。
今度は、そよそよと風が吹いて来て言いました。
「はじめまして、やっと、出て来たんだね」
そして今度は小鳥がやって来て、楽しそうに歌いました。
「♪ 芽が出たよ。 芽が出たよ。可愛い芽が出たよ」
芽は、うれしくなりました。
「よーし、もっと大きくなって、みんなに喜んでもらおう」
芽は頑張って、毎日毎日大きくなりました。
もう、お日さまも眩しくはありません。
グングン、グングン伸びていきました。
「しっかり、しっかり」
「がんばれ、がんばれ」
「その調子だよ」
「♪ もうすぐ、もうすぐ、もうすぐだー」
お日さまも、雨も、風も、小鳥も、みんな励ましてくれました。
そしてついに、芽は可愛いつぼみをつけて、きれいな花を咲かせたのです。
「やったー」
「おめでとう」
「すごく、きれいだよ」
「♪ 花が出たよ。花が出たよ。可愛い花が出たよ」
みんなに褒めてもらって、花はとても幸せでした。
ほら、あなたのお庭に咲いている花が、その花ですよ。
蒔かない種が、芽を出すはずはありません。当たり前ですね。
ところが、蒔かない種から芽が出る!!
と考えている人も多いのです。
~漠然と、成功や一攫千金を狙う人のことです。
確かに
「貴方の人生は貴方の思い描いたとおりになる」
のですが
常に夢を脳裏に思い描きながら、
やはり具体的に動かなければならないのです。
物事には、必ず原因があるから結果があるのです。
宝くじも買わなければ当選しません。
棚からぼた餅のようなラッキーな出来事に遭遇した人も、
なんらかの種を蒔いている!~これだけは間違いありません。
思っているばかりでは何も進展しないのです。
悪因の種を蒔くとケシの花が咲き、善因の種を蒔けば、大輪の花が咲くのです。
そして水が、努力。お日様が、人様のお役に立とうとする、まっすぐな美しい心です。
とにかく今から具体的にスタートすることです。
花はなぜ美しいか。ひとすじの気持ちで咲いているからだ。 八木重吉
雑草とは何か? その美点がまだ発見されていない植物である。 エマーソン
☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか?
☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。
現在も自衛隊協力企業として
即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。
☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。
坂本龍馬決定版!
☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。
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