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本当はそうではないのに誤解されてしまう不器用な生き方。
そんな生き方しか出来ないヒトがいるけれどイヌも同じなのですね。 子犬は皆尾を振って、だっこが大好き。そんな先入観は間違えだということをわわちは教えてくれました。 「やだ、このチワワ震えてる・・・」 (慣れれば大丈夫なんですよ) 「怖がってるよ、気が小さい」 (抱き方が下手なんです) 言いたいことを飲み込んで、そっとわわちを部屋へ返すときの悔しさ。 手の空いた時間にわわちをだっこして、ショップ内を散歩することにしました。 ミドリフグが大好きで、亀に興味なし。ドライフードの袋を見てはぺろぺろ舌なめずり。 わわち、わわち、ガンバロウ。お前は本当にいい子だよ。 そうしてとうとうその日はやって来ました。 「かわいい。。。」綺麗で優しそうなお姉さんがわわちをだっこです。 「仕事から帰って来てこんな子がいたら幸せでしょうね。」 「はい!」 やったね、わわち。 トリミングルームから嬉しそうに帰る犬たちをじっとみつめていた、わわち。 私が帰るとき、振り向くと見えなくなるまでじっと立っていた、わわち。 わわちの出発の時、今度は私がずっと見送ってあげました。 段ボールの箱の穴から鼻だけが見えました。 その小さな鼻が見えなくなるまで見送りました。 わわちのいなくなった部屋を掃除するとき、かすかにわわちの匂いがして、涙がとまらなくなってしまいました。 「これくらいのことで泣いているようでは、この仕事は出来ませんよ」 叱られてしまいましたが、それでも私はいいやと思って泣いていました。 クールになることがプロならば、私は素人のままの生き方でかまわない。 不器用なままでかまわない。 わわち、わわち、ありがとう。 もう「わわち」という名も私のことも忘れて幸せになるんだよ。 そうして、胸をはってトリミングにおいでね。 BE HAPPY! わわち。 *鑑賞 題詠マラソン2005 007:発見 足立尚彦 2005年03月03日 (木) 11時33分 発見の前からそれは在ったのに在り続けるというだらしなさ 「彼が日常を、ゴミや造花や微生物を詠うとき、それは世界の欠けている部分を必死に埋めようとする作業にも思える。 彼はきっと詠うことすらどこかで恥じているのに違いない。そして、その恥じらいゆえに、足立尚彦の歌は信頼できると思うのだ。(『遊子』第十二号 一首燦燦 久野はすみ より抜粋)」 歌論に感動でした。久野さんは明確に足立尚彦の歌の本質を見抜いていると思います。 「歌を書くことは恥じをかくことだ」 「照れ照れ坊主は乾かない」 上手く詠おうなどと考えてしまったり、苦し紛れに小細工をしそうになるとき、いつも師匠のこの言葉を思い出します。 ギョッとするほど大胆であり、またある時はこころが震えてしまうほど繊細でもある師匠の視点。 いかに自分に目が曇っているのかを思い知らされます。 例年のごとく、あっというまに百首走って行かれてしまいました。 次はいったいどこへ行ってしまうのか。 そんな感じのする今年の題詠マラソン百首でした。 五首選 001:声 牧水の、一彦の、康敬の声ニモマケズまだ宮崎に棲む 018:教室 教室の真昼 みんなに影はあり影に重さがあったみたいだ 022:弓 弓を引くその一瞬が殺意ならその湾曲に殺されるべし 070:曲 曲がるのは正しいことでありますが「曲」という字の曲がりやすさよ 098:未来 ふたしかな未来を過去となすためにセットしている目覚し時計 番外(爆笑しました) 037:汗 ペット屋の子犬の数が客の数より多いことに気づいて、冷や汗 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2005 01:10:17 AM
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