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2022年09月14日
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テーマ:今、沖縄で(540)
カテゴリ:本にまあ
先日、那覇空港内の書店、宮脇書店でディスプレイされている本が目に入りました。

「どこにもないテレビ:映像が見つめた復帰50年」です。
同タイトルの、NHK沖縄放送局きんくる(金曜クルーズ)の特集番組が面白かったので買ってみました。
NHK沖縄放送局ディレクター、渡辺考(わたなべこう)さんが著した本でした。



第二次大戦後、占領軍の統治下にあってどのように沖縄では放送が再開できたか。

テレビだけでなく、ラジオの放送再開も含めて沖縄の放送に携わる人たちの悪戦苦闘の記録です。
ノウハウも資材も少ないなか、沖縄でいかにラジオ、そしてテレビが始まり発展していったのか。
「どこにもない」とは日本の他の地域とはまったく別の発展の仕方をしていったことを指します。

驚く話の連続です。

まだNHKがなく民放だけだった時代にCM入りで紅白歌合戦や大河ドラマが放映されていたこと。
「お笑いポーポー」(沖縄の伝説的お笑い番組)が取り戻させた沖縄人の矜恃。
ナイチャー撲滅運動を謳った、ラジオ深夜番組の大人気。

そして、今に続く米軍基地負担による数々の問題。

沖縄のテレビ、ラジオはこの問題を繰り返し繰り返し取り上げます。
しかし、沖縄人(ウチナーンチュ)に自明のことが本土のメディア、人々になかなか届かない葛藤。
それでもなんとかして「本土に問いたい」放送人は様々な工夫をします。

放送再開のドタバタ物語として面白く読んでいたのが、最後は本土と沖縄の向き合い方の問題に。
沖縄の放送は一貫して平和と差別の問題とともにあったということがよく分かりました。

もう一度きんくるの「どこにもないテレビ」を見返してみたいな。





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最終更新日  2022年09月14日 14時47分22秒
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